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フィリップス
IntelliVue 生体情報モニタに診療の質を
向上させる臨床パラメータを新たに追加

(2008/6/16)

●問い合わせ先
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン
お客様窓口
TEL 0120-556-494
http://www.medical.philips.com/jp/

IntelliVue生態情報モニタ 臨床パラメータ

 (株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは,2008年6月16日より,IntelliVue 生体情報モニタとともに使用される追加パラメータモジュール3 種の販売を開始する。

 病院内の患者の容態をモニタリングするIntelliVue 生体情報モニタは,昨年度全世界での販売累計台数が200,000 台を記録するなど,日本はもとより各地の基幹病院における急性期病棟,手術室などで高いシェアを有している。今回新たに追加されるパラメータモジュール群は,昨今の安全な医療に対する要望の高まりとともに臨床における診療の質を高めたい臨床からのニーズが非常に高いものと予測される。

 今回追加される生体情報パラメータは以下の3種となる。

  • BIS(Bispectral Index)
    BIS は,主に手術室における鎮静効果を推量する脳波測定を基にしたパラメータで,ガイドラインに沿った使用により術中の問題となる過小/過剰な薬剤投与頻度を減少させ,麻酔からの覚醒時間を短縮するなどといった有用な臨床結果が得られている。また,インシデントとして報告される術中覚醒の減少に加え,術後悪心・嘔吐や術後機能・認知障害といった術後症状についても同様に減少するという臨床結果が報告されており,世界的に術中の患者モニタリング項目として普及が進んでいる。
  • スパイロメトリ
    スパイロメトリは,院内の集中治療室および手術室などで機械換気管理下の患者に対して呼吸状態のモニタリングに使用される。本パラメータは,呼吸回路に挿入されるセンサによって気道内圧・流速・流量を測定するもので,その適切な使用により人工呼吸に起因する損傷の防止,合併症の減少などが図られ早期に人工呼吸からの離脱をおこなうための有用な情報を提供する。さらに人工呼吸器および麻酔器の性能に関係なく,均質で高度な測定データが提供可能となることで, 医療従事者のより確実な診断業務を支援する。
  • カプノグラフィー
    カプノグラフィーは,集中治療室などにおいて呼気中の二酸化炭素濃度より測定され,呼吸管理,換気機能の評価,呼吸/挿管状態の確認などに有用な情報を提供する。本パラメータモジュールは,同一コネクタにてメインストリーム(気管挿管患者に適用可)もしくはサイドストリーム(新生児以外の全ての患者に適用可)センサの選択が可能であり,臨床における多様な症例に対応可能な機能を有している。本パラメータセンサ部には従来製品より一新され,軽量かつ内部に可動部を含まない効率化された設計となったため,患者への負担がさらに少なく取扱いが容易となっている。

以上3種のモジュールの追加により,IntelliVue生体情報モニタの他パラメータとデータが統合されることで全体的な患者病態を把握することができ,煩雑な急性期診療の環境ならびにその質が向上するものと期待される。