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南東北がん陽子線治療センター,
悪性腫瘍に対する陽子線治療の
先進医療実施施設として厚生労働省より認定

(2009/1/28)

●問い合わせ先
財団法人 脳神経疾患研究所 附属 南東北がん陽子線治療センター
TEL 024-934-3888(代) / FAX 024-934-5393
E-mail proton@mt.strins.or.jp
http://www.southerntohoku-proton.com

 

 財団法人 脳神経疾患研究所 附属 南東北がん陽子線治療センター(以下南東北がん陽子線治療センター)は,悪性腫瘍に対する陽子線治療(固形がんに係るものに限る)の先進医療実施施設として,平成21年2月1日付けで厚生労働省より認定されることとなった。

 現在,陽子線治療は様々ながんに対する高い治療効果が認められているが,公的保険の適用範囲外となっていることが短所とされている。そのため,国内の民間医療機関としては初めて平成20年10月よりがんに対する陽子線治療を開始した南東北がん陽子線治療センターでは,少しでも多くの対象者が治療を受けることのできる環境を整えるため,本年1月に厚生労働省へ先進医療施設としての申請をしていた。この認定により,2月1日以降,南東北がん陽子線治療センターで悪性腫瘍に対する陽子線治療を受ける場合は「先進医療に係る費用」つまり陽子線治療の技術費以外の,通常の治療と共通する部分(診察・検査・投薬・入院料等)の費用については,一般の公的保険診療と同様に扱われて保険給付を受けることが可能となった。また,先進医療を受けた際に給付金が支払われる特約が付加された民間医療保険に加入している場合,給付対象となることもある。

【南東北がん陽子線治療センターの先進医療施設認定について】
算定開始年月日:平成21年2月1日
受理番号:(先054)第1号
先進医療技術名:悪性腫瘍に対する陽子線治療(固形がんに係るものに限る)
技術の概要:放射線の一種である粒子線(陽子線)を病巣に照射することにより悪性腫瘍を治療する。

【先進医療について】
先進医療とは,現時点で公的保険診療の水準を超える高度な技術を用いる医療行為などを指す。有効性及び安全性を確保する観点から,医療技術ごとに一定の施設基準を設定し,施設基準に該当する保険医療機関は届出により保険診療との併用ができることとされた。先進医療による治療を受けた場合には,診察・検査・投薬・入院料など通常の治療と共通する部分については,公的医療保険が適用されて一部負担金のみの負担となるが,先進医療の技術料は,全額自己負担。なお,先進医療については,将来的な保険導入のための評価を行うものとして,保険診療との併用を認められたもので,実施している保険医療機関は定期的に報告を求められることになっている。
※先進医療の概要については,厚生労働省ホームページ内のトピックス(保険局)に記載

【財団法人 脳神経疾患研究所 附属南東北がん陽子線治療センターの概要】
〒963−8052
福島県郡山市八山田七丁目172
理事長:渡邉 一夫
センター長:不破 信和
開設日:平成20年10月1日
病床数:19床
治療室:回転ガントリー照射室2室,固定照射室1室
職員数:23名(平成21年1月1日現在)