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経カテーテル大動脈弁の特許の有効性と
特許権侵害に関する英国での裁判で
エドワーズライフサイエンス社がクック社に勝訴

(2009/7/1)

●問い合わせ先
エドワーズライフサイエンス(株)
広報室
TEL 03-6894-0638
http://www.edwards.com/jp

 

【2009年6月12日,カリフォルニア州アーバイン 】

 6月12日,英国の裁判所において,クック社の経カテーテル弁の英国での特許は無効であり,エドワーズライフサイエンス社(NYSE: EW)のEdwards SAPIEN 経カテーテル大動脈弁がクック社の特許を侵害していないとの判決が下された。

 エドワーズライフサイエンス社の経カテーテル大動脈弁置換術担当バイスプレジデントのラリー・L・ウッドは,「英国の裁判所がクック社による特許を無効とする判決を下し,当社がクック社の特許を侵害してはいないという,先のドイツの裁判所による判決を支持したことに満足しています。今後も引き続き,当社のリーダーシップ戦略の中核事業である経カテーテル人工心臓弁に関わる包括的な知的財産権の保護に注力していく所存です」とコメントを発表した。

 エドワーズライフサイエンス社がクック社のドイツにおける特許を侵害していないとの判決は,すでに2009年3月,ドイツのデュッセルドルフ地方裁判所において下されている。また,これとは別に,同社はクック社のドイツでの経カテーテル弁の特許が無効であると提訴しており,これに関する公判は2010年にドイツのミュンヘンで開かれる予定になっている。日本においては,現在,当該製品の申請に向けて準備を進めている。

■経カテーテル大動脈置換術とは
経カテーテル大動脈置換術は,人工心臓弁の置換手術をバルーンの周りに鉛筆ほどの直径に圧縮された生体弁を足の付け根から血管を通して挿入,または,肋骨の間から挿入して,悪くなった大動脈弁の上に直接広げる方法。開胸手術を必要としない低侵襲な術式であるため,開胸手術ではリスクが高い大動脈弁狭窄症(心臓弁の弁口が狭くなり,血流が妨げられる病気)の患者も人工心臓弁の置換術を受けられるようになる。 Edwards SAPIEN 経カテーテル大動脈弁は,カテーテルを使用して植込む初めてのウシ心のう膜(心臓を包む膜)を使用した人工心臓弁。
エドワーズライフサイエンス社は米国において経カテーテル大動脈弁置換術の臨床試験を行っている唯一の企業である。また,ヨーロッパにおいて唯一,大腿動脈と経心尖部の二つの挿入方法による経カテーテル大動脈弁でCEマークを取得している。