取材報告

2005
GE横河メディカルシステム,
東京で「GE PET-CT Seminar 2005」を開催

会場風景


矢原史朗氏
挨拶をする矢原史朗氏
(GE横河メディカル
システム(株))




 GE横河メディカルシステム(株)は3月12日(土),新高輪プリンスホテル(東京)において,PET-CTに関する医療機関向けのセミナー「GE PET-CT Seminar 2005」を開催した。国内でもすでに40台が稼働しているGEのPET-CTの臨床的・技術的な有用性について,米国からの講師を含む3氏が講演した。

 セミナーに先立ち,矢原史朗氏(GE横河メディカルシステム(株)常務取締役営業本部長)が主催者を代表し挨拶した。GEではより正しく,より長くPET-CTを普及させたいとの考えから,核医学を担当していたNM PET営業部の名称をファンクショナルイメージング営業部と改称し,また,2004年にはアマシャムを買収し,核医学における幅広い事業体制への展開を開始した。GEでは今後,同事業部の人員を増やして,よりきめ細かいサービスを提供していきたいと述べた。

 第1部では井上登美夫氏(横浜市立大学大学院医学研究科放射線医学)を座長に,佐藤 敬氏(国立がんセンター東病院)が「PET/CT撮影上の工夫――技師の立場から」をテーマに,診療放射線技師の立場から講演した。佐藤氏は初めに,重ね合わせ画像を得る際の留意点やCT条件の最適な設定方法,被曝線量を考慮した撮影条件など,技術面を中心に解説した。また,今後の課題について,「FDG-PET自体は必ずしも万能な検査ではない。従来のPET画像をわかりやすくしたPET/CTでの臨床的有用性を向上させるための技術的検討(定量精度の向上など)が今後は必要」と述べた。

 遠藤啓吾氏(群馬大学大学院医学系研究科)が座長を務めた第2部では,塚本江利子氏(セントラルCIクリニック院長)とStanley J. Goldsmith氏(New York Presbyterian Hospital-Weill Cornell Medical Center Director, Nuclear Medicine)の  2氏が講演した。塚本氏は「PET/CTはがん診断の最終兵器か?」と題して,同施設での使用経験から率直な評価を述べた。同施設では2004年の11月にPET-CTを導入したが,第1例目から感激したとのこと。一方で,FDGが炎症や良性腫瘍にも集積する点などの問題点も示し,解決すべき課題もあると強調。確かな診断を行うには装置の優れた性能に頼るだけでなく,診断側の深い理解も必要であるとまとめた。続いて講演したStanley氏は,「Current Role of PET in the US 2005」をテーマに,18FDGによるPETの2005年の領域別保険適用状況を中心に,臨床的利益についても簡潔に解説した。同氏は,米国では,18FDGを使用した検査が多いが,以前は検査領域別での保険適用範囲が少なく,政府に対しPETの重要性と有用性を積極的に主張することで,飛躍的にその範囲を広げてきたことを紹介。また,特にPET-CTは,診断で悪性の腫瘍の検出に利用できる最も感度の良いモダリティであり,フォローアップに有効であると述べた。

 PETやPET-CTが一般的にも認知度が高まるなかで開催された本セミナーには,夕方遅い時間にもかかわらず約200名もの参加者が訪れ,PET-CTに対する注目度の高さがうかがわれた。


 第1部    第2部
井上登美夫 氏
  佐藤 敬 氏   遠藤啓吾 氏   塚本江利子 氏   Stanley J. Goldsmith 氏
座長:
井上登美夫 氏
(横浜市立大学)
  佐藤 敬 氏
(国立がんセンター
東病院)
  座長:
遠藤啓吾 氏
(群馬大学)
  塚本江利子 氏
(セントラルCI
クリニック)
  Stanley J. Goldsmith 氏
(New York Presbyterian
Hospital-Weill Cornell Medical Center)

●問い合わせ先
GE横河メディカルシステム株式会社 広報担当:松井
TEL 042-585-9249
http://www.gehealthcare.co.jp