取材報告

2005
過去最大規模となる
「国際モダンホスピタルショウ2005」開催
──365社が出展,来場者は7万5000人を超える

開会式でのテープカット
開会式でのテープカット

参加者が詰めかけたシンポジウム会場
参加者が詰めかけたシンポジウム会場

三洋電機
三洋電機

富士通
富士通

日立メディコ
日立メディコ

島津製作所
島津製作所

明電舎
明電舎

日本電気(NEC)
日本電気(NEC)

東芝メディカルシステムズ
東芝メディカルシステムズ

GE横河メディカルシステム
GE横河メディカルシステム

シーメンス旭メディテック
シーメンス旭メディテック



  7月13日(水)〜15日(金)の3日間,東京ビッグサイトにおいて,「国際モダンホスピタルショウ2005」が開催された。(社)日本病院会と(社)日本経営協会が主催するこの展示会も今回で32回目。「確かな健康・医療・福祉──クオリティの高いサービスをめざして」をテーマに掲げた。出展社,来場者とも過去最多だった昨年を上回る365社,7万5000人を記録。これまでで最も大きな規模となった。また,国際モダンホスピタルショウに併せて,「自治体総合フェア2005」,「病院・福祉施設住環境フェア2005」,「在宅ケア2005」も同時開催された。

 展示は,前回同様,2つのフロアに分けられた。1階の西1・2ホールでは,「環境設備,医療機器」,「看護・介護サポート」,「医療関連アウトソーシング」のゾーンで構成。4階の西3・4ホールでは,フロア全体が「医療情報システム」ゾーンとなった。4つのゾーンのうち「医療情報システム」ゾーンのブース数が全体の約半数を占めていることからも,医療のIT化が確実に普及する中で,来場者の関心が最も高い分野であることがうかがえる。

 今回の特徴としては,電子カルテや部門システムといった医療のIT化の中心的な役割を担うシステムの展示だけでなく,それらを利用し,病院と診療所間のデータ連携を紹介するベンダーが以前よりも多かったことが挙げられる。病院向け電子カルテの最大手である富士通(株)は,施設間の連携に対応しやすい新製品のWeb型システムを出品。また,診療所向け電子カルテを手がける三洋電機(株)も病院向け電子カルテとの連携を紹介していた。これは,電子カルテの普及が進むことによりニーズが高まっている地域医療連携に,各ベンダーが積極的に取り組んでいこうという姿勢を反映したものだと言えよう。

 一方,DPCの試行拡大が進む状況を踏まえ,昨年からの傾向で,診療だけでなく病院経営にもITを活用していこうという動きも広がっている。東芝メディカルシステムズ(株)と東芝住電医療情報システムズ(株)の共同ブースでは,両社のシステムを組み合わせた経営支援ソリューションを紹介。日本電気(株)は,鹿児島大学医学部附属病院医療情報部の宇都由美子助教授が代表取締役社長となって設立した(株)かごしま医療センター(KGMIC)のDPC運用支援サービスの展示コーナーを設けていた。

 さらに,毎年恒例の企画展示は,「ITで進化する! 病院マネジメント」をテーマに行われた。この展示では,2004年6月に新病院に移転するとともに「新総合医療情報システム」を稼働させ,経営管理に成果を上げている岐阜大学医学部附属病院の事例などが紹介された。また,この企画展示では,今年4月に個人情報保護法が全面施行されたことを受けて,プライバシー保護やセキュリティに関連したシステムやサービスも展示された。

 電子カルテを中心とした医療情報システムが,医療機関に普及していく中で,地域医療連携や経営支援など,ユーザーの求める機能やサービスも今まで以上に高度化,多様化している。それは裏を返せば,医療情報システムが,医療の現場に欠かせないものになりつつあることの現れだとも言える。今後,今回のホスピタルショウのテーマにもなった「クオリティの高いサービス」を医療機関が提供していくためにも,医療のIT化が進展することが期待される。

 なお,次回は,2006年7月12日(水)〜14日(金)の日程で,東京ビッグサイトで開催される予定である。

● カンファレンス,セミナー
 ホスピタルショウ・カンファレンスでは,7月14日(木)に,シンポジウム「ITで進化する! 病院マネジメント」が開かれた。岐阜大学医学部附属病院医療情報部の紀ノ定保臣教授による基調講演のほか,特定医療法人慈恵会新須磨病院院長の澤田勝寛氏,三楽病院院長の瀬戸山隆平氏,板橋中央総合病院グループ本部事務局・総合企画部部長の渡辺 智氏が自院のケースを交えて講演。宇都由美子氏が,データウエアハウスによる病院経営支援システムを紹介した。また,出展社プレゼンテーションセミナーでは,(株)CSK,日本オラクル(株)が共催し,国立国際医療センター医療情報システム研究開発部の秋山昌範部長の講演「医療安全を担保するユビキタス医療情報システム〜現場の動きを,情報でつかむ〜」が行われた。

● 電子カルテシステム
 診療所向けの電子カルテでは,三洋電機(株)が,「ドクターズパートナー」と他社の病院向け電子カルテを連携した事例を紹介。一方,病院向け電子カルテ大手の富士通(株)は,Web型の「HOPE/EGMAIN-EX WebEdition」,中小病院向けの「HOPE/EGMAIN-NX」という2つの新製品を出品した。(株)日立メディコは,(株)日立製作所と共同で出展し,「Open-Karte」,「i-Clinic」などを展示。(株)島津製作所は,「SimCLINICU」と自社のモダリティ,ファイリングシステムを組み合わせて紹介していた。

● 放射線部門システム

東芝メディカルシステムズ(株)は,ハイパーリンク機能を搭載した「Rapideye」シリーズを展示。また,GE横河メディカルシステム(株)は,「Centricity PACS」のほか,経営支援のためのヘルスケアソリューションを提案した。シーメンス旭メディテック(株)は,「SIENET」でのフィルムレス化をPR。横河電機(株)は,「ShadeQuest」,富士フイルムメディカル(株)は,「SYNAPSE」を出展。コダック(株)は,PACS,RISと日医標準レセプト「ORCA」を組み合わせて展示した。

横河電機
横河電機
 

富士フイルムメディカル
富士フイルムメディカル

     
コダック
コダック
   

 


●問い合わせ先
社団法人日本経営協会 ホスピタルショウ事務局
TEL 03-3403-8615
http://www.noma.or.jp/hs/