取材報告

2005
シーメンス旭メディテックが
「RSNA 2005 Flash Report Seminar」を開催

定員を超える参加があった会場
定員を超える参加があった会場

ヨッヘン・ディック 氏
ヨッヘン・ディック 氏
(代表取締役社長)

座長:成田浩人 氏
座長:成田浩人 氏
(東京慈恵会医科大学)

 シーメンス旭メディテック(株)は,2005年12月18日(日),東京国際フォーラムにおいて,「RSNA 2005 Flash Report Seminar」を開催した。このセミナーは,11月27日(日)〜12月2日(金)に開かれた第91回北米放射線学会(RSNA 2005)で発表されたシーメンスの新製品や最新テクノロジーについて紹介するもの。東京以外にも,全国5か所で12月10日(土)から順次開催された。東京会場では,東京慈恵会医科大学放射線科技師長補佐の成田浩人氏が座長を務め,定員の300名を超える参加者が集まった。

 今回のセミナーは,モダリティごとにCT,AX(Angio & X-ray),MRI,MI(Molecular Imaging)の4分野に分けてて,それぞれのトピックスが報告された。冒頭,挨拶に立ったヨッヘン・ディック代表取締役社長は,「シーメンスは,RSNAにおいて常に最新のテクノロジーを発表してきた。ユーザーと協力しながら,これらの技術の臨床における有用性を,“Proven Outcomes(目に見える証明,触れることのできる結果)”として示していきたい」と述べた。

 この言葉のとおり,シーメンスは,RSNA 2003において,Tim(Total imaging matrix)や64スライスCTなどを,また,RSNA 2004では,DynaCTといった製品,技術を発表し,マーケットをリードしてきた。今回のRSNA 2005では,“Setting the Trend Again”というキャッチフレーズを掲げ,新しいトレンドを起こそうとしている。セミナーでは,まずCT部門のリポートで,その 代表的な製品と言える,Dual Source CT「SOMATOM Definition」が紹介された。

 SOMATOM Definitionは,RSNA 2005で初めて登場したCTで,ガントリ内に2対の管球と検出器を装備している。これが同時に撮影とデータ収集を行うことで,時間分解能83msを実現。心臓の撮影ならば,5秒で完了する。この高速撮影によるメリットとして,従来のシングルソースの装置と比較して,約1/2の被曝量になる。また,78cmの開口径と200cmのスキャン範囲を持つため,救急医療においても有用だという。さらに,2つある管球のX線照射量を変えることで,1回の撮影で2つの撮影データを得られる,デュアル・エナジー・サブトラクションを可能にしている。

 このCT部門の発表に続き行われたAX部門のリポートでは,アプリケーションが強化されたDynaCTや世界初公開となるiPilot(W.I.P.)などが紹介された。DynaCTは,登場から1年が経ち,全世界100施設,国内15施設で稼働している。今回のRSNAでは,60f/s,10秒のデータ収集,3分の画像再構成などの高速化が図られたことが発表された。また,iPilotは,透視画像と3D画像,CT,MRI,核医学の画像をフュージョンし,マップとして使用することで,安全・確実なカテーテル操作を行える技術である。

 MRI部門のリポートでは,さらに進化したTimテクノロジーなどが紹介された。2003年にTimが登場したことで,米国で2004年に約400台のMRI販売台数を記録するなど,同社の装置は高く評価されている。RSNAの会場では,Timを搭載した3Tの「MAGNETOM Trio with Tim」が展示された。一方で,このTimによりMRIのアプリケーションも充実してきている。RSNA 2005では,「syngo SWI」,「syngo GRAPPA」など,5つのsyngo MRアプリケーションが紹介された。

 このほか,MI部門では,PET/CT「biograph」のほか,SPECT/CT(薬事未承認)について解説された。SPECT/ CTは,2スライスまたは6スライスのCTが用いられる。病変部の位置同定の精度向上や,CTでの吸収補正により定量性の向上が期待できるという。このほか,動物用のPET/CTやバイオマーカーの開発についても触れられた。

 セミナーで取り上げられたこれらの 製品,技術は,4月7日(金)〜9日(日)に,パシフィコ横浜展示ホールで開かれる2005国際用画像総合展(ITEM 2006)にも出展される。国内でも“Setting the Trend”になるのかが大いに注目される。


●問い合わせ先
シーメンス旭メディテック株式会社
セミナー事務局
TEL 03-5423-8421
http://www.siemens.co.jp/medical