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取材報告

2010
日本IHE協会
「コネクタソン2010」開催

会場の様子
会場の様子

今回初めて実施された内視鏡検査のブース
今回初めて実施された
内視鏡検査のブース

  一般社団法人日本IHE協会は,2010年10月18日(月)〜22日(金)の5日間,東京都立産業貿易センター(台東区)において,コネクタソン2010を開催した。

  コネクタソンはIHEテクニカルフレームワークを実装した機器・システムをベンダーが持ち寄り,その相互接続性を検証する接続テストで,同協会接続性検証委員会によって審査される。同協会では,標準規格を利用して開発された医療情報システム・機器をつなぎ,利便性の高いワークフローを実現するために,標準規格の使い方を示したガイドラインを示している。
  10年目を迎えた今回は,国内外から46社,約130システムが参加した。実施対象分野は,放射線検査,臨床検査(抗酸菌検査を含む),循環器検査,ITインフラストラクチャ,放射線治療,内視鏡検査の6分野。このうち,今回初めて実施された内視鏡検査には6社が参加し,オーダと実施状況の確認といった基本的な接続テストを実施した。

  同協会接続検証委員会委員長の吉村 仁氏は,「コネクタソンには毎年多くのベンダーが参加しており,統合化の取り組みが浸透してきていると感じている。ここで接続性を確認することで,現場での接続トラブルを回避することができ,ベンダーと病院の双方に,安全面や経済面で貢献できる。今後は病院内だけでなく,外部との情報連携が重要となってくる。どこでもMY病院などの推進にも必要な,診療情報や電子カルテ情報をやりとりするための標準化がこれから進んでいくことになるので,IT戦略本部や厚生労働省に働きかけて実現していきたい」と話す。また,昨年から接続テストの通信内容を専用管理ツールで確認できるシステムを導入しており,将来的にはインターネット経由で,いつでもコネクタソンができる環境をめざしているという。
  今回の評価結果は,Web上にて11月中に公開を予定している。


●問い合わせ先
一般社団法人日本IHE協会事務局
TEL 03-5840-9878
FAX 03-5840-9879
http://www.ihe-j.org/


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