技術解説(フィリップス・ジャパン)

2022年7月号

広がる医療AI関連製品・技術

AI技術を活用したCT検査のワークフロー向上

人工知能(AI)技術による医療へのサポートは,今や身近なものとなっている。
フィリップスでは,AI技術を画像再構成とポジショニング,心臓画像再構成に搭載している。今回はこれらの技術について解説していきたい。

●AI技術を活用した低線量画像再構成“Precise Image”

Precise Imageでは,画像再構成にAI技術を活用したアルゴリズムを搭載しており,ノイズを低減し,画質をより向上させることができる。そのため,撮影に必要な放射線量(被ばく線量)を従来よりも抑えることができる(図1)。

図1 Precise Image(腹部CT)

図1 Precise Image(腹部CT)

 

●AIサポートによる自動ポジショニング“Precise Position”

Precise Positionでは,位置決め画像のスタート位置とエンド位置をマニュアル操作なしに自動設定することが可能となる。
また,自立歩行可能な患者であれば,撮影スタッフが撮影室に入ることなく非接触な検査が実施できる。

●AI技術を活用した冠動脈モーションアーチファクト抑制“Precise Cardiac”

Precise Cardiacでは,冠動脈の動きをベクトル解析し,モーションを抽出し推定する。
ヘリカル撮影に加えて,コンベンショナル撮影でも適用できる(図2)。

図2 Precise Cardiac(77bpm,コンベンショナル撮影)

図2 Precise Cardiac(77bpm,コンベンショナル撮影)

 

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