技術解説(キヤノンメディカルシステムズ)

2016年8月号

Women's Imaging 2016 最新技術[Breast Imaging]

乳腺超音波検査をサポートする“エコースキャンガイド”を搭載

当社は2015年,フラットパネルディテクタ(以下,FPD)を新型に改め,より快適な使いやすさを実現しました。さらに,ITEM2016 で,乳腺超音波検査をサポートする新開発の“エコースキャンガイド”を発表しました。

●乳腺超音波検査をサポートするエコースキャンガイド

2015年10月の第25回日本乳癌検診学会学術総会にて,検診における「マンモグラフィと超音波による総合判定基準」が通達され,「マンモグラフィ所見を参照しながら超音波検査を行うこと」が推奨されました。これをサポートするため,今回他メーカーに先駆けて開発したのがエコースキャンガイドです。システムモニタ上でMLOとCC画像の病変位置を登録するだけで,超音波のボディマーク上に病変の推定位置ラインを表示します。このボディマークは,PACSでの保存,DICOMビューアでの閲覧が可能です。
診療放射線技師から超音波検査技師への確実な情報伝達を可能にします(図1)。

図1 マンモグラフィ画像上のプロット例

図1 マンモグラフィ画像上のプロット例

 

●装置の立ち上がり時間を5分以下とし,待ち時間を短縮

FPDを改新することにより,装置の立ち上がり時間を3〜5分に短縮しました。始業時における速やかな検査開始を可能にし,停電などで万一予期せぬ装置の再起動が必要になった場合の待ち時間を短縮します。

●乳房の固定時間を約3割短縮し,受診者の負担を軽減

FPDの画像収集サイクルを高速化し,X線照射スイッチを押してから撮影が完了するまでの時間を約3割短縮しました。

●センターライン付きLED照射野ランプでポジショニング性を向上

照射野ランプをLEDに変更し,ポジショニングの目印として撮影台にセンターラインの陰影を表示する機能を追加しました。

●ブレストソリューション

当社は,Pe・ru・ru DIGITALのほか,検診対応の高品質マンモビューア“Rapideye Saqura”,超音波のSMI技術,MRIの「ブレストSPEEDER」コイルなどの先進技術で,今日の「いのち」を支え,未来の「いのち」を守るソリューションを提供します。

 

●問い合わせ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon/

TOP