ITEM in JRC 2010

ホーム の中の取材報告の中の ITEM in JRC 2010 速報の中の日本救急撮影技師認定機構 創立記念講演会 開催─救急医療にささげる放射線技術をめざして─


■ 日本救急撮影技師認定機構 創立記念講演会 開催
─救急医療にささげる放射線技術をめざして─
Vol.20 [4月9日(金)]

  2010年2月19日,「日本救急撮影技師認定機構」が発足した。救急診療で重要性が増す一方の画像診断において,診療放射線技師は安定して最適な画像情報を提供するという大事な役割を担っている。今回の認定制度によって,救急診療にかかわる放射線技術の向上と普及を図り,チーム医療のメンバーとして社会に貢献することをめざしていく。
(詳細はインナビネット特集「認定制度データベース」lをご参照ください)

  JRC2010会期中の9日(金)18時から,本機構の発足を記念する創立記念講演会が,関内ホールにて開催された。機構の設立に尽力してきた理事,監事3名が以下のテーマで講演を行った。参加者は340名にのぼり,参加登録の長い行列や立ち見が出るなど,救急撮影技師認定に対する関心と期待の高さがうかがわれた。

  芳士戸治義氏(順天堂大学医学部附属順天堂医院放射線部)の司会により,まず,本機構の代表理事である坂下惠治氏(大阪府立泉州救命救急センター技師長)が座長を務め,「救急診療への診療放射線技師参加に期待すること」と題して横田順一朗氏(市立境病院副院長)が講演した。医師・技師・患者で構成される「救急医療のトライアングル」について,それぞれ望ましい関係と技師の役割と職責を説明し,救急医療チームの一員として責任を自覚して研鑽を積んでほしいと述べた。

  次に,石風呂 実氏(広島大学病院)を座長に,「救急放射線医学における放射線技師の役割」と題して,中島康雄氏(聖マリアンナ医科大学放射線科教授)が,救急撮影技師に求める要件などについて講演した。(1) 意識のない重症患者に対する良質な撮影,(2) 自施設のモダリティ能力に応じた撮影,(3) 医師との確認作業,(4) 緊急を要する所見の伝達,(5) Ai(オートプシーイメージング)への対応,などを挙げ,救急医療の責務の一部を担うチームの一員になってほしいと期待を述べた。

  最後に,代表理事の坂下氏から,「救急医療に役立つ放射線技術を目指して」と題して,本機構と認定制度についての説明が行われた(詳細はホームページ参照)。坂下氏は,チームとして機能する救急医療体制を確立するために,患者搬送前の段階から積極的に救急処置室に出向き,診療にかかわっていく形をつくっていってほしいと述べ,また,多くの人の機構への協力を要望した。


会場入り口のポスター
会場入り口のポスター
地下1階の小ホールまで長蛇の列が
地下1階の小ホールまで長蛇の列が

続々と受付登録をする参加者
続々と受付登録をする参加者
立ち見も出た満席の会場
立ち見も出た満席の会場

司会:芳士戸治義氏
司会:芳士戸治義氏
座長と講演を務めた代表理事の坂下惠治氏
座長と講演を務めた代表理事の坂下惠治氏
横田順一朗氏
横田順一朗氏
座長:石風呂 実氏
座長:石風呂 実氏
中島康雄氏
中島康雄氏


▲ページトップへ