インフォコム,「救急車車内映像伝送システム」の販売を開始
~ヘルスケア,新たな事業領域への展開を加速~

2012-12-11

インフォコム


インフォコム(株)と(株)B.b.design(以下Bb社)は,Bb社が取り扱う「救急車車内映像伝送システム」に関する事業をインフォコムが11月28日をもって譲受けることに合意し,事業譲渡契約を締結した。

 

救急車車内映像伝送システム

 

インフォコムは,平成25年3月期を初年度とする中期経営計画(平成24年2月6日公表)において,ヘルスケア事業を重点事業分野の一つと位置付け,業容拡大を推進していく。
ヘルスケア事業では,(1) 医療分野での経験・ノウハウを活用し更なる周辺分野への展開,(2) 新製品・サービス拡充による既存事業の拡大に注力しており,今回,Bb社より「救急車車内映像伝送システム」(以下,本システム)を事業譲受した。

●「救急車車内映像伝送システム」の内容

本システムは,救急車内の患者の容態や生体情報モニターなどの映像を,救急病院にリアルタイムで転送する。独自のエンコード技術を用いることにより,低帯域の通信速度でも鮮明な画質を少ないタイムラグで転送することが可能。

本システムを活用し,救急病院が事前に患者の容態を確認し受入れ準備ができることで,救命率(助けられなかった命が一人でも助けられること)の向上が期待される。

本システムは,2010年度に宮崎県日向市において実証実験を実施した。その実験では,救急車から病院へ,患者の容態を視覚的かつ客観的に確認する手段として高品質な映像を安定して送ることにより,患者の2次救急,3次救急への配送判断を的確に行うことができた。その結果,実際に救命に結び付いたケースが報告されており,現在も継続的に運用されている。
2011年の救急医療学会では同事例が発表され,高評価を得た。

開発元のBb社は,音響,映像分野でのシステム構築を得意領域とし,伝送画像は実証実験において複数社の画像比較の中で非常に高い評価を得ている。

本システムの利用者層は,救急医療に関連する消防本部,地方自治体,病院施設を想定している。
高齢化,病院の機能分化,医師数不足の中,救急医療を含むプレホスピタル領域の需要は今後も拡大するとみられ,「救急車車内映像伝送システム」は5年後に市場の10%のシェア獲得を目指す。

これを機にインフォコムは,救急医療を支援するシステムの普及に努めるとともに,在宅診療,病診連携などでの動画伝送による医療現場支援サービスの拡充を図り,ヘルスケア事業の業容拡大を加速する。

 

●問い合わせ先
インフォコム(株)
ヘルスケア事業本部 ヘルスケアサービス部
TEL 03-6866-3390
http://www.infocom.co.jp/healthcare/

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