コニカミノルタ,カセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR(エアロディーアール)1012HQ」新発売
〜世界最軽量 10×12インチサイズ〜

2013-4-5

X線装置

ワイヤレスFPD

コニカミノルタ


カセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR1012HQ」

カセッテ型デジタルX線撮影装置
「AeroDR1012HQ」

コニカミノルタ(株)は,世界最軽量※1のカセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR(エアロディーアール)1012HQ」を2013年7月に発売する。

コニカミノルタは,画像データの送信が無線で行えるワイヤレスタイプのカセッテ型DR「AeroDR」シリーズを2011年より展開し,軽量かつ堅牢なハンドリングの良さと,低線量でも高画質な性能について多くの医療現場で高い評価を得ている。

このたび,世界最軽量※1の1.7kgを実現した,「AeroDR」シリーズでは最小となる10×12インチサイズの「AeroDR1012HQ」をラインアップに加えた。カセッテサイズは,手などの小さな部位の撮影に使いやすく,保育器や小児用撮影台のカセッテホルダーにもJIS規格適合のサイズのため,簡単にセットできる大きさ。また整形外科では,膝,肩などの撮影をする際に患者がDRを手で支え持つため,小型で軽量なDRは患者の負担軽減になる。本製品をラインアップに追加することにより,「AeroDR長尺システム」と併せて,整形外科分野の全ての撮影を「AeroDR」シリーズで対応でき,より多くの医療現場でX線照射量の低減とデジタル画像診断のさらなる効率化に貢献できるものとしている。

「AeroDR1012HQ」は,他の「AeroDR」シリーズと同様に,ヨウ化セシウム(CsI)シンチレータ(蛍光体)の採用により,CRに比べ約半分のX線照射量でも高画質の診断画像を得ることができる。さらに,環境・エネルギー分野を中心に次世代バッテリーとして注目されているリチウムイオンキャパシタを採用。安全性が高く発火の危険性が無い,充電速度が速い,充放電を繰り返しても劣化しにくいという特長に加え,環境に配慮した省電力設計も兼ね備えている。

●主な特長

1. 世界最軽量※1
内蔵されたバッテリーを含めても重量1.7kgと,ワイヤレスタイプDRとして世界最軽量を達成。
また,パネル筐体(外装)に,カーボンファイバーを採用し,これを継ぎ目の無い筒状モノコック構造として仕上げたため,荷重や衝撃に強い,堅牢性の高いパネルを実現。

2. ワイヤレスタイプ
無線対応のワイヤレスタイプなので,操作の妨げとなるケーブルなどが無く,CRカセッテ使用時と同様の撮影環境を提供する。
また,X線曝射後1秒台でコンソールモニターにプレビュー画像が表示されるので,撮影が適正だったか等の確認を瞬時に行う事ができる。

3. CRの約半分のX線照射量でも高画質
高いDQE性能と,ダイナミックレンジの拡大により,CRの約半分のX線照射量でも高画質の診断画像を得ることができ,患者への被曝リスクを大幅に低減することができるようになった。
コニカミノルタは,その高い材料技術と生産技術によって,均一で整った結晶を大面積に成長させたシンチレーター(蛍光体)を自社生産できる,世界でも数少ないメーカー。この独自のCsI柱状結晶成長技術により,高いDQE(検出量子効率)値を実現したFPDを開発した。X線量を下げても高いDQEを維持できるのが特長。また,従来機では約3.5桁(2µR ~ 7mR)のダイナミックレンジを,CRに近い約4桁(1.4µR ~ 12mR)まで拡大することに成功した。

4. 省電力設計
画質性能や処理能力と消費電力はトレードオフの関係にあるため,高画質や高速処理を実現しようとすると,相応の消費電力が求められる。コニカミノルタは,このトレードオフ問題に挑戦。画質を左右する重要部品でありながら消費電力が高いReadout ICの省電力設計に成功した。また,無線LANモジュールやCPUの省電力駆動の採用,センサー部への電力供給を維持したまま,その他の部品への電力供給をストップする「センサーオン待機」の実現など,様々な「ダイナミック電力制御技術」により,画質性能,処理能力を維持したまま大幅な消費電力の削減を達成している。 このため,フル充電後では146画像/4.0時間の撮影が可能。

5. 業界初リチウムイオンキャパシタ採用のバッテリー
環境・エネルギー分野を中心に次世代バッテリーとして注目されているリチウムイオンキャパシタを採用し,パネル本体に内蔵した。リチウムイオン二次電池に比べ,リチウムイオンキャパシタは安全性が高く,過充電,落下衝撃などに起因する発火の心配がない。
さらに,充放電を繰り返しても劣化しにくいことから,バッテリー交換の必要も無く,交換の手間とコストがかからない。バッテリー交換用の取り出し口が無くなり,バッテリー内蔵の一体型構造が可能となるため,製品強度も格段に高くなっている。

6. 整形外科分野の全ての撮影を「AeroDR」シリーズで対応
整形外科におけるカセッテ撮影や小児撮影の分野で要望されている四つ切サイズ小型軽量カセッテ「AeroDR1012HQ」をラインアップに追加することにより,「AeroDR長尺システム」と併せて,整形外科分野の全ての撮影を「AeroDR」シリーズで対応可能となった。

※1 2013年4月5日現在。

 

●標準価格
2,098万円(税別)
●問い合わせ先
コニカミノルタヘルスケア(株)
TEL 042-589-1439
http://konicaminolta.jp/healthcare/index.html

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