富士フイルム,移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO Go(カルネオ ゴー)」新発売
〜入院患者のベッドサイドなどでも低線量・高画質のX線撮影が可能〜

2013-7-17

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富士フイルム


FUJIFILM DR CALNEO Go

富士フイルム(株)は,必要な場所へ移動させてX線撮影ができる,移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO Go」(以下,「CALNEO Go」)を,富士フイルムメディカル(株)を通じて7月17日より発売する。

医療現場では,入院患者のベッドサイドや,救急救命の現場,手術室,NICU(新生児集中治療室)などX線撮影装置が設置されていない場所でもX線撮影を行うケースが増えてきた。そのため,どのような場所でも高画質に撮影でき,撮影した画像をモニターですぐに確認できる移動型DRシステムへのニーズが高まっている。

今回発売する「CALNEO Go」は,低線量での高画質撮影を実現するDR方式(*1)X線画像診断装置「CALNEO C」シリーズ各種が搭載可能な,制御ユニットやコンソールを機器本体に内蔵した移動型X線撮影装置。「CALNEO C」シリーズは,同社独自の「ISS方式(*2)」の間接変換型FPD(*3)を採用しており,X線量を低減しながら高画質画像が得られると,医療現場から高い評価を得ている。「CALNEO Go」に搭載できる「CALNEO C」シリーズのFPDは,一般的なサイズ(14×17インチ)に加え,体格の大きな被験者も効率よく一回で撮影できる幅広タイプ(17×17 インチ),小児の撮影や特定の部位の撮影に適した小型タイプ(24×30センチ)の3サイズをラインアップしており,使用目的に応じて選択することができる。(*4)

「CALNEO Go」は,コンパクトでありながらX線の出力が32Kwと高出力なので,厚みがある腰椎側面や体格の大きな被験者の撮影でも鮮明な画像を得ることができる。また,パワーアシスト制御(*5)により,ハンドルを軽く押すだけで静かで軽快に移動できる。さらに,充電式のバッテリー駆動のため,病棟の回診だけでなく,災害現場などさまざまな場所へ簡単に持ち出すことができる。

また,コンソールと院内LANを無線接続することで,検査予約などができるオーダリングシステム(*6)やPACS(*7)など院内のネットワークとも簡単に連携できる。そのため,回診中であっても,検査指示の取得や撮影した画像のPACSへの送信が可能となり,院内での情報伝達をスムーズに行うことができる。

*1 Digital Radiographyの略。被写体を透過して照射されるX線エネルギーを電気信号に変換し,X線透過画像として再構成する方式。
*2 Irradiation Side Samplingの略。従来型のFPDと反対側のX線照射面側にセンサーを配置し,X線の照射面側より,X線から変換された光信号を読み取る同社独自方式。
*3 Flat Panel Detectorの略。被写体を透過して照射されるX線エネルギーを検出し,電気信号に変換する,X線画像平面検出器のこと。X線をいったん光信号に変換した後に電気信号に変える間接変換型(センサーにヨウ化セシウムやガドリニウムオキシサルファイドを採用)とX線を直接,電気信号に変える直接変換型(センサーにアモルファスセレンを採用)がある。
*4 オプションで,サイズが異なる2枚の「CALNEO C」を搭載することができる。
*5 電動機(モーター)を搭載することで,操作者の補助をする機能。
*6 検査指示,撮影指示などをコンピュータを用いて行うシステム。
*7 Picture Archiving and Communications System の略で,CT,MRI,CRなどの医用画像診断装置からの検査画像を電子的に保存・検索・解析する医用画像情報システム。

●主な特長

(1) 低線量と高画質を実現するDR方式X線画像診断装置「CALNEO C」シリーズを搭載。さまざまな撮影ニーズに対応。

一般的なサイズ(14×17インチ)に加え,体格の大きな被験者も効率よく一回で撮影できる幅広タイプ(17×17インチ),小児の撮影や細かい部位の撮影に対応する小型タイプ(24×30cm)の3つのFPDサイズから,撮影目的に応じて選択が可能。

(2) 移動しやすく,さまざまな医療現場で使用可能。

  • コンパクトな設計と高出力
    制御ユニットやコンソールが機器本体に内蔵されているため非常にコンパクトでありながら,X線は32Kwと高出力なので,厚みがある腰椎側面や体格の大きな方の撮影でも鮮明な画像を得ることが可能。
  • 快適な移動
    パワーアシスト制御によりハンドルを軽く押すだけで,静かに軽快に移動できる。さらに,充電式のバッテリー駆動のため,病棟の回診だけでなく,救急医療や小児医療,災害対策や感染症対策のシーンなどでも使用できる。

 

(3) 院内のネットワークとも連携可能。
コンソールと院内LANを無線接続することで,オーダリングシステムやPACSなど院内のネットワークと簡単に連携が可能。回診中の検査指示の取得や,撮影した画像をPACSへ送信することができ,院内での情報伝達をスムーズに行える。

 

●標準ユーザー渡し価格
1億2千万円(税別)
※組み合わせるパネルの種類により,価格は異なります。
●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
営業本部 マーケティング部
TEL 03-6419-8033
http://fms.fujifilm.co.jp/

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