東芝メディカルシステムズ,ハイブリッド手術用システム「Infinix Celeve™-i INFX-8000H」新バージョン販売開始

2014-1-8

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INFX-8000H外観

INFX-8000H外観

東芝メディカルシステムズ(株)は,ハイブリッド手術(注1)用システム「Infinix Celeve-i INFX-8000H」の新バージョン,V5.3を2014年1月から販売開始する。本システムはハイブリッド手術室のレイアウトの自由度を高めるコンパクトな設計とともに,コーンビーム撮影機能のLow Contrast Imaging(以下LCI)に新たなアルゴリズムを採用し,金属アーチファクトを大幅に低減することに成功した。またドイツのトルンプ社製手術台との組合せを可能とし,多様化するハイブリッド手術室のニーズに応える。

●開発の背景

ハイブリッド手術室では,様々な機器,器材が多く展開されるため,個々の装置に対してコンパクトさが求められる。さらにコーンビーム撮影機能LCIでは,治療デバイスから発生する金属アーチファクトが画質劣化の要因として問題視されていた。また,ハイブリッド手術に用いられる手術寝台においても,その手技や方式に合わせ,ニーズの幅が広まっている。
このようなニーズに対応すべく,INFX-8000Hの新バージョンV5.3を開発した。

●新バージョンの特長

1. キャビネット類のコンパクト化による省スペース設置。

システムキャビネットやデジタル装置を見直し,各コンポーネントをコンパクト化。従来装置の容積と比較し約23%省スペースで設置が可能になった。これによりハイブリッド手術室のレイアウトにおいて有効なスペースを生み出すことが可能になる。

2. コーンビーム撮影LCIにおける金属アーチファクト除去再構成を追加。

LCIでは,体内に留置された金属の治療デバイスからのアーチファクトによる画像劣化が指摘されていた。これを改善すべくMetal Artifact Reduction(以下MAR)再構成を開発し,金属アーチファクトを大幅に除去する。(図1)
MARによってコイルから発生する金属アーチファクトが除去され,近傍の血管が確認できる。

(図1)MAR再構成

(図1)MAR再構成

脳動脈瘤コイル塞栓術後の画像
MARにてコイルから発生する金属アーチファクトが除去され,近傍の血管が確認できる。

 

3. 組合せ手術寝台の拡充。

ドイツ トルンプ社製手術台 TruSystem7500との組合せを可能とした(注2)。TruSystem7500ではカテーテル治療用のカーボン製のテーブルトップCarbon FloatLineが使用できる。Carbon FloatLine使用時には,カテーテル寝台のパニング操作に近い操作性を実現している。(図2)

(図2)TruSystem7500

カーボンテーブルトップ組合せ例

カーボンテーブルトップ組合せ例

 

センサーコントローラ

センサーコントローラ
本コントローラを用いることで,テーブルトップの長手および横手移動を直感的なものとしている。

 

(注1)ハイブリッド手術 外科的処置とカテーテル治療を併用する治療。胸部や腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術や経皮的大動脈弁置換術TAVR(TAVI)が代表的な治療法。
(注2) TruSystem7500について,日本国内は(株)セントラルユニが販売する。

 

販売名:X線循環器診断システム Infinix Celeve-i INFX-8000H
認証番号:220ACBZX00011000
販売名:アンギオワークステーション XIDF-AWS801
認証番号:224ACBZX00032000
製造販売業者:東芝メディカルシステムズ(株)

販売名:トルンプ手術台 TruSystem7500固定型
届出番号:40B2X00001000028
販売名:トルンプ テーブルトップ Carbon FloatLine
届出番号:40B2X00001000037
製造販売業者:(株)セントラルユニ

 

●問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
http://www.toshiba-medical.co.jp

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