GEヘルスケア・ジャパン,第13回「Signa甲子園2017」を開催 
MRIの撮像技術の工夫を共有しMRI診断の質の向上を図る
〜JCHO 徳山中央病院(山口UM)岡本 淳氏が金賞受賞〜

2017-12-26

MRI

GEヘルスケア・ジャパン


Signa甲子園2017 受賞者(写真左より)岡本 淳氏,堀 大樹氏,中村智洋氏,濱口明巧氏

Signa甲子園2017 受賞者(写真左より)
岡本 淳氏,堀 大樹氏,中村智洋氏,濱口明巧氏

GEヘルスケア・ジャパン(株)は,12月9日(土),MRI(磁気共鳴断層撮影装置)の先進的な撮像技術の工夫の共有を通じて,MRI診断の質の向上を図る「Signa甲子園2017」(MR Signaユーザーズミーティング・全国大会)を下記の通り,開催した。

MRI画像は,撮像を担当する診療放射線技師や臨床検査技師のテクニックに依存する面が大きいため,同社では,GE MRユーザーがそれぞれの撮像技術の創意工夫などの情報交換や交流を行う「Signaユーザーズミーティング」を全国各地で開催している。また,さらなる交流を図り,GE MRユーザーの皆様に先進的な撮像技術を習得できるよう,2005年よりユーザーズミーティング(以下UM)の全国大会である「Signa甲子園」を実施している。

13回目となる今回の「Signa甲子園2017」では,約120名の全国のGE MRユーザーの出席のもと,全国各地のUMから選出された12名の代表が,コンテスト形式で実際の臨床にすぐに応用できるアイデアの数々を発表した。
会場にいる参加者全員による採点の結果,最優秀の金賞には,山口UM代表,JCHO 徳山中央病院の岡本 淳氏による「EC-MRA 〜 非造影息止め肺血管描出の試み」が選ばれた。

●「Signa甲子園2017」概要

日時:2017年12月9日(土)15:00 ~ 19:00
会場:千里ライフサイエンスセンター(大阪府)
主催:GEヘルスケア・ジャパン株式会社
企画・運営:Signa甲子園2017 実行委員会
実行委員長:大阪医科大学附属病院 山村憲一郎氏
スケジュール:
・全国コンテスト(全国12 代表が発表)
・MR最新技術紹介
・Signa Master選手権
・表彰式

●受賞者

金賞:山口UM JCHO 徳山中央病院 岡本 淳氏
発表演題:「EC-MRA 〜 非造影息止め肺血管描出の試み」
発表要旨:主に造影MRA 検査のために用いられるTRICKS 法を用いて,造影剤を用いず,しかも息止めによる短時間で高画質な肺血管の描出を行うというアイデアが発表された。

銀賞:神奈川UM 新百合ヶ丘総合病院 堀 大樹氏
発表演題:「Flow imaging with IFIR」
発表要旨:非造影MRA撮像法Inhance Inflow IRの撮像パラメータの工夫により造影剤を用いずにCSFの流れの様子を可視化するアイデアが発表された。

銅賞:京滋UM 公立甲賀病院 中村 智洋氏
発表演題:「MRCP with C」
発表要旨:MRCP撮像において,CUBE法を用いて息止めで高分解能な撮像を実現し,濃縮胆汁でも良好な描出を可能とするアイデアが発表された。

実行委員特別賞:北海道UM 札幌麻生脳神経外科病院 濵口 明巧氏
発表演題:「SWANでneurography」
発表要旨:SWAN法の撮像条件を最適化し,腰椎のMR Neurographyの撮像を行うというアイデアが発表された。本特別賞は,実行委員メンバーが本大会審査員と同じ基準で最優秀演題を選出した。

表彰式では,今回の「Signa甲子園2017」で実行委員長を務めた大阪UM 大阪医科大学附属病院 山村憲一郎氏から入賞者に楯の贈呈が行われた。
Signa甲子園の大きな特長のひとつとして,全国のMRユーザーの交流を深めることがあげられる。毎年,大会では全国様々なUMでの情報交換を含め,ユーザー同士の親交が深められている。
また,もう一つの特長として,発表されたアイデアが大会後にMRユーザーの各施設ですぐに活用できることである。発表された内容はGE MRユーザーのCommunity Siteである『Signa・る』*で公開される。このWebサイトで発表の様子が確認できるため,多くのMRユーザーがさまざまなアイデアを臨床検査で活用できる。昨年の発表スライドに関しても現在,『Signa・る』で公開されている。この「Signa・る」は開設後13年で,約3,000名のユーザー登録を獲得している。
*Signa・る:https://gecommunity.on.arena.ne.jp/signa-l_entrance/index.html

同社ではこのようなUMの開催を,MRIのみならず,CTやPET,核医学装置,超音波診断装置など他の製品群にまで拡大しているほか,開催地域を国内だけでなく世界各国に広げている。
今後とも最先端の技術開発に努め,時代のニーズに合った製品を市場に投入していくとともに,複雑高度化する診断装置の性能をフルに引き出してもらえるよう,ユーザーの方々のアイデアや工夫も共有しながら,顧客サポートにより一層注力していく。

●Signa甲子園2017 の発表演題と発表者

UM名 演題名 所属名 演者名(敬称略)
北海道UM SWANでneurography 札幌麻生脳神経外科病院 濵口明巧
青森UM HyperなCUBE 弘前大学医学部附属病院 大湯和彦
千葉UM 非造影MRA 高速撮像テクニック
3D Fatsat-FIESTA “with T2prep”
千葉県こども病院 小野浩二郎
千葉UM 1分で撮像!! 動きに強い肩関節のT2WI★ 聖隷佐倉市民病院 多田百未
埼玉UM 頸動脈MRAで時短!!
『一度で2 度美味しいInhance 3D Velocity』
上尾中央総合病院 木下友都
神奈川UM Flow imaging with IFIR 新百合ヶ丘総合病院 堀大樹
京滋UM MRCP with C 公立甲賀病院 中村智洋
大阪UM 肝臓息止めDWI チャレンジ(3T) 市立奈良病院 市原満
神戸UM Thick-sliced 3D FSPGR IDEAL 兵庫県立がんセンター 重永裕
山口UM EC-MRA
〜非造影息止め肺血管描出の試み〜
JCHO 徳山中央病院 岡本淳
北九州UM ステントなんて怖くない
CASだってMRにおまかせ!
国家公務員共済組合連合会 新別府病院 加藤広士
長崎UM 超Small FOVでDWI 長崎労災病院 田中一年

 

●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コミュニケーション本部
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp

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