メドレー,クラウド型電子カルテ「CLINICSカルテ」の提供を開始
〜日医標準レセプトソフト(ORCA)を内包,オンライン診療も実施できる次世代の電子カルテ〜

2018-5-1

医療情報システム(電子カルテ)

メドレー


(株)メドレーは,「日医標準レセプト(略称「日レセ」,通称「ORCA」)を内包し,オンライン診療も実施できるクラウド型電子カルテ「CLINICS(クリニクス)カルテ」の医療機関への提供を,4月29日より開始する。
院内にサーバを置く旧来の電子カルテは,定期的な機器の交換が必要なため高コストになる上,定期的にセキュリティや情報のメンテナンス作業が必要となり,管理負担も大きいという課題があった。そこで,導入・運用コストも安価で,自動的にセキュリティが最新化されるクラウド型電子カルテの普及が進みつつある。

CLINICSカルテは,こうしたクラウド型電子カルテのメリットを備えていることはもちろん,医療機関が効率的な診療を実現するための新しい仕組みを備えた,次世代の電子カルテである。

■2つの特徴 – 予約から診療,会計までをワンストップで管理

(1)レセプトソフト(医療会計ソフト)の用意が不要に
これまで,診療情報をレセプトソフトに自動送信する「連動型」電子カルテは存在していたものの,医療従事者は,電子カルテとは別にレセプトソフトを立ち上げて会計を処理する必要があった。
そこでCLINICSカルテでは,日本医師会ORCA管理機構(株)が運営し,全国17,000を超える医療機関に利用されている国内最大級のレセプトソフトORCA(※1)を内包した電子カルテを開発した。レセプトソフトを別に用意する必要がなく,会計情報を電子カルテ内で一元管理できるため,事務効率を大幅に向上することができる。

レセプトソフト(医療会計ソフト)の用意が不要に

 

(2)オンライン診療機能を搭載
CLINICSカルテは,メドレーが提供するオンライン診療システム「CLINICS」の機能を搭載している。
医療機関は対面・オンライン問わず全ての診療をCLINICSカルテ上で管理できる他,CLINICSの患者向けアプリ(※2)を利用する患者に対し,アプリを通じて受診喚起や検査データの送付などが可能となり,より効果的な診療を行うことができる。患者はCLINICSアプリを使うことで,対面・オンライン両方の診療予約や問診の事前入力,オンライン診療,クレジットカードによる自動決済を行うことができ,通院時の負担が軽減される。

医療機関は,CLINICSカルテを活用することで,予約から対面・オンラインによる診療,会計までをワンストップで管理することができる。これまで複数のシステムに重複して入力していた情報を1つにまとめることで,事務作業を効率化し,より充実した医療を提供できる体制作りが可能となる。

■CLINICSカルテイメージ

CLINICSカルテイメージ

 

※1 ORCAについて
ORCAは,医療現場IT化を推進する日本医師会が会員等のために提供しているレセプトソフト(診療報酬の請求業務を行うための医療会計ソフト)。2002年にオープンソースとして公開され,現在,診療所を中心に17,000を超える全国の医療機関に導入されている。各医療機関の医療情報が標準化し,誰にでも安心・安全に共有・活用されることで,事務現場の効率化,ひいては日本の医療の質の向上・発展を目指している。

※2 オンライン診療アプリ「CLINICS」について
CLINICSは,予約や事前問診,ビデオチャットでの診察,決済や薬・処方せんの配送までオンラインで完結することのできるオンライン診療アプリ。患者は手持ちのPCやスマートフォンを用いて,自宅や会社にいながら診療を受けることができる。2016年2月の提供開始以来,全国800を超える医療機関に導入されている(2018年4月現在)。
対面診療に組み合わせることで,主に慢性疾患における通院継続を支援できることから,「かかりつけ機能」の強化に有効であると考えられ,クリニックを中心に普及が進んでいる。

 

●問い合わせ先
(株)メドレー
http://www.medley.jp/

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