米エドワーズライフサイエンス,蘭BMEYE社を買収
~非侵襲モニタリング製品が,エドワーズのクリティカルケア製品ラインナップに加わる~

2012-10-16

エドワーズライフサイエンス


エドワーズライフサイエンス(株)(以下日本エドワーズ社)の本社で,人工心臓弁と血行動態モニタリング技術の世界的リーダーであるエドワーズライフサイエンス社は10月10日,非侵襲(治療のために患者さんの体を傷つけないこと)の血行動態モニタリング技術に特化した,オランダBMEYE社(ビーエムアイ社,非公開株式会社)の買収について,合意に達したことを発表した。

BMEYE社の持つ非侵襲のモニタリング技術は,手術室(OR)や集中治療室(ICU),救急領域(ER)などのクリティカルケアの場において,医師や看護師に対し,患者さんの治療に必要な管理指標を,連続的かつリアルタイムに提供するもの。

これを受けて,日本エドワーズ社にて血行動態モニタリング部門を統括するVCC事業部長の加藤幸輔氏は,「BMEYE社の優れた非侵襲モニタリング技術を獲得することで,エドワーズは既存の製品群をさらに充実させ,医療チームのニーズに幅広く応える血行動態モニタリング技術を提供することが可能になりました。数多くの研究結果からも,血行動態モニタリングに基づいた治療は,患者さんの早期回復や合併症の減少,集中治療室の滞在日数の短縮につながると結論づけられています。今回の買収により,医療チーム及び患者さんに提供できるエドワーズの製品群がさらに充実し,血行動態モニタリング分野における当社のリーダーシップがより強固なものになると確信しています。」と述べている。

BMEYE社のモニタリング製品は,クリティカルケアの場において,患者さんの指に巻いたバンド(カフ)を通じて,患者さんの心臓や血管,血流の状態といった重要な指標を,連続的かつリアルタイムで測定する。現在,BMEYE社の製品は主に米国,ヨーロッパ全域その他数カ国において販売されている。

BMEYE社CEOのロブ・ド・リー氏は,「BMEYE社はこれまで,革新的な血行動態モニタリング製品を開発してきました。エドワーズの一員となることで,既存製品の販売拡大とともに,世界中の患者さんがより良い治療を受けられるよう,医療チームの一助となる斬新な製品の開発を続けていきます。」と述べている。
BMEYE社の製品は主に診療所など,病院以外の医師に使用されているが,今後18ヶ月ほどの間に,エドワーズはBMEYE社の技術をより発展させ,病院における急性期医療に使用されるエドワーズEV1000クリニカルプラットフォーム*1に融合させる予定。

買収価格は3,250万ユーロ(約33億1,500万円)で,2012年度の業績結果への影響はなく,2013年度には収益性に僅かな影響を与える見込み。その他の詳細は,12月にアメリカで開催される米国本社の2013年度のガイダンス会議にて発表予定である。

*1 EV1000クリニカルプラットフォーム:数字のデータに加えて,信号機のようにカラーコード化して表示する画面や,アニメーションを使用した画面により,患者状態の直観的な把握が可能なモニター。タッチスクリーンで簡単に操作でき,患者状態に応じてデバイスの選択が可能。販売名:EV1000 クリティカルケアモニター (22300BZX00363)

 

●問い合わせ先
エドワーズライフサイエンス(株)
広報室
TEL 03-6894-0640
http://www.edwards.com/jp/

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