ケアコム,看護現場の働き方改革を支援するソリューションを中心にアピール

2018-7-12


ケアコムブース

ケアコムブース

看護・介護現場で役立つICTソリューション・サービスを展開するケアコムは,「CONNECT! その課題,『つなぐ』で解決!」をテーマに,看護現場の働き方改革支援と,感染制御のソリューションを中心にブースを構成した。
ブース正面では,「現場に負担を強いない『働き方改革』を」をコンセプトに,病棟看護師の働き方改革を支援する3つのシステム,サービスを紹介した。
「ショートターム・マネージメントシステム」は,電子カルテに入力された看護計画と実施記録から,看護師ごとの業務量をタイムリーに把握し,看護師長など管理者が看護業務の進捗管理を行うことができる。業務開始時に業務量の確認・調整を行い(Plan),看護師が実施を入力(Do),進捗を確認(Check)し,状況に応じて業務の振り分けを行う(Act),PDCAサイクルをショートタームで回すことで,病棟全体の看護業務の効率化を図り,本来の直接看護の時間を確保し,スタッフが働きやすい環境を実現する。

「ショートターム・マネージメントシステム」の進捗管理画面

「ショートターム・マネージメントシステム」の進捗管理画面

 

看護師の業務量調査を支援する「タイムスタディ支援サービス」は,看護師がタブレット端末を使って実施した業務の項目や場所,相手を選択入力するだけで,看護師ごとの業務実態のデータを収集し,グラフに集計して提供する。調査期間は一週間で,提供されるグラフは,作業項目ごとの時間割合,直接看護・間接看護比率における全体割合と時刻別割合など7種類(標準)。要望に応じてカスタム集計も可能であり,また,CSVデータも提供されるため医療機関が任意に解析することもできる。

「タイムスタディ支援サービス」はアプリケーションで簡単に業務入力が可能

「タイムスタディ支援サービス」はアプリケーションで簡単に業務入力が可能

 

「業務マネジメント支援サービス」は,位置情報から看護動線を見える化するサービス。看護師が装着するタグと,病棟各所に配置したアクセスポイントで,看護師の位置データと時間を収集し,各病室やスタッフステーションなどに滞在した時間,訪問回数などを把握できるデータを提供する(機材貸出は一週間)。看護動線を客観視することで,課題の発見や説得性のあるマネジメントを支援し,超過勤務の削減や業務負荷の分散,効果測定,人材教育など,さまざまなシーンに活用できる。

「業務マネジメント支援サービス」で使用するアクセスポイント(左)と看護師が装着するタグ(右)

「業務マネジメント支援サービス」で使用するアクセスポイント(左)と看護師が装着するタグ(右)

 

病室やスタッフステーションの訪問回数・滞在時間を見える化(業務マネジメント支援サービス)

病室やスタッフステーションの訪問回数・滞在時間を見える化(業務マネジメント支援サービス)

 

感染制御ソリューションとして参考出展された「次世代手指衛生モニタリングシステム」は,高精度測位とIoTでスタッフの手指消毒の実施状況を把握できる。スタッフと消毒用ポンプにタグを装着し,誰が,いつ,どこで,消毒用ポンプを操作したかのデータを収集する。転倒と並んで院内の大きな課題とされる感染制御を支援し,手指衛生の遵守や,新人教育に活用できる。

「次世代手指衛生モニタリングシステム」(参考出展)では消毒用ポンプにタグを装着

「次世代手指衛生モニタリングシステム」(参考出展)では消毒用ポンプにタグを装着

 

スタッフごとにポンプ操作回数をカウント

スタッフごとにポンプ操作回数をカウント

 

院内のもう一つの課題である転倒のリスクを軽減するシステムとして紹介されたのが,TOTOと共同で提供する「トイレ離座検知システム」である。病棟業務支援プラットフォーム「NICSS-EX8」と連携し,身体を支えるためトイレ便座前に備えられた前方ボード(TOTO社製)の動きを検知するトイレ離座センサーや,便座自体に装着された離座センサーで,患者の立ち上がりを検知してナースコールに通知する。また,設定時間を超えて患者が座ったままの場合にもナースコールに通知され,トイレでの転倒リスク軽減と異変の早期発見をサポートする。

患者の離座を検知してナースコールに通知する「トイレ離座検知システム」

患者の離座を検知してナースコールに通知する「トイレ離座検知システム」

 

また,医療グループ内連携や地域医療介護連携を支援するシステムとして,総合医療介護連携システム「CoEsse」(ヘルスケアリレイションズ)を紹介した。CoEsseの大きな特長は,レセプトなどの情報を利用することで電子カルテがなくても連携できることと,双方向の情報連携が可能な点である。患者ごとの医療統合画面では,縦方向に時系列,横報告に主訴や処方,検査結果,バイタルなどの項目を表示する。在宅介護支援や救急連携を支援するアプリケーションなど組み合わせることが可能で,ニーズに応じた地域医療介護連携システムを構築することができる。

総合医療介護連携システム「CoEsse」の医療統合画面

総合医療介護連携システム「CoEsse」の医療統合画面

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社ケアコム 東京オフィス
住所:東京都千代田区神田錦町3-13-7 名古路ビル本館1F
TEL:050-3816-6300(代)
FAX:050-3737-9707
URL:https://www.carecom.jp/


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