日立グループ,「“CARE”をつなごう」をテーマに,医療から介護,福祉,健診などの各シーンに役立つソリューションを出展

2018-7-13

富士フイルムヘルスケア


日立グループブース

日立グループブース

日立グループは,日立製作所,日立ヘルスケアシステムズ,日立産業制御ソリューションズ,日立システムズ,日立社会情報サービスで共同出展を行った。プレゼンテーションステージでは30分おきに展示製品を紹介するプログラムが組まれ,多くの来場者が足を止めて聞き入っていた。

ブース正面には院内ソリューションとして,新製品の電子カルテシステムを展示した。2018年7月に発売された無床診療所向け画像ビューア一体型電子カルテシステム「Hi-SEED W3 EXV」(日立ヘルスケアシステムズ)は,前機種よりも使い勝手が向上するとともに,見やすく判読しやすいレイアウト,フォントにこだわって開発された。1台のキーボードとマウスで電子カルテと画像ビューワを操作できる,カルテを開くと連動して検査画像が表示される,ドラック&ドロップでカルテに画像を貼付できるといった,一体型ならではの操作性でシームレスな診療環境を実現する。カルテ画面は,上部に患者基本情報,左に過去カルテ,中央に当日の2号紙,右に処置やオーダと,一画面でカルテ全体を表示する。テンプレートや処置・オーダのパネルを登録しておくことで入力を簡略化でき,セットやパネルは任意にカスタマイズできる。さらに,レセプト点検機能「べてらん君」が内蔵されており,カルテを確定すると病名チェックが行われるほか,辞書機能で診療行為や医薬品の添付資料を検索・閲覧できる。
また,2018年度の診療報酬改定でオンライン診療料が新設されたことを受け,オンライン診療システム「YaDoc」(インテグリティ・ヘルスケア)との連携も紹介した。

無床診療所向け画像ビューア一体型電子カルテシステム「Hi-SEED W3 EXV」

無床診療所向け画像ビューア一体型電子カルテシステム「Hi-SEED W3 EXV」

 

カルテの任意の位置に配置できるパネル

カルテの任意の位置に配置できるパネル

 

セットやパネルをカスタマイズできる“約束登録”

セットやパネルをカスタマイズできる“約束登録”

 

「べてらん君」内蔵で病名チェックを容易に行える。

「べてらん君」内蔵で病名チェックを容易に行える。

 

同じく6月に有床診療所向けの電子カルテとして発売されたのが,クラウド型の「Open-Karte Cloud」(日立ヘルスケアシステムズ)である。有床診療所〜小規模病院(150床程度まで)のWeb型電子カルテシステム「Open-Karte AD」の特長を生かしつつ,院内にサーバを設置せずクラウド型とすることで,初期投資が抑えられ,月額利用料で電子カルテ化を実現する。院内でサーバの管理や更新をする必要がないため,コストや人員,サーバ設置スペースがネックとなり電子カルテ導入が難しかった診療所にも導入が可能だ。3省4ガイドラインに準拠しており,データセンターに保存されたデータは,データセンター内で3重にバックアップ保存される。また,往診先や医師の自宅など,院外からもカルテの参照や記載,オーダ発行ができることも,クラウド型ならではの特長である。
Open-Karte ADで高く評価されている,クリニカルパスをイメージした診療カレンダーも実装されており,時系列に表示された患者情報を医師やコ・メディカルがひと目で把握でき,チーム医療に貢献する。

有床診療所向けクラウド型電子カルテシステム「Open-Karte Cloud」

有床診療所向けクラウド型電子カルテシステム「Open-Karte Cloud」

 

患者情報を時系列に把握できる診療カレンダー

患者情報を時系列に把握できる診療カレンダー

 

また,介護施設ソリューションのエリアでは,疲労度・ストレスの測定や,心の健康状態を見える化し,健康経営をサポートするサービスが紹介された。
「疲労・ストレス測定システム」(日立システムズ)は,本人が自覚しにくい,自律神経のバランスの崩れからくる疲労を数値化するシステム。心拍・脈波を計測し,心拍変動から自律神経の状態を測定,その強さとバランスから疲労・ストレスの傾向と度合いを結果レポートとして示す。もともとは,東日本大震災後の被災地で職員の疲労度を計測し,適切に対処するために開発された。現在は,市民を対象にした健康イベントや薬局などで,保健師や薬剤師,管理栄養士が生活習慣のアドバイスをするためのツールとしても活用されている。

「疲労・ストレス測定システム」の概要

「疲労・ストレス測定システム」の概要

 

自律神経測定器(右)と分析結果レポート

自律神経測定器(右)と分析結果レポート

 

心の健康状態を測定する「音声こころ分析サービス」(日立システムズ)は,利用者が登録した声をクラウド上で分析し,元気圧(現在の心の状態)と活量値(長期的な心の状態)の2つの指標で,心の不調の早期発見に貢献する。働き方改革や健康経営をめざし,導入を検討している企業が増えていることから,運用方法や結果の利用法を検討するために「3か月間お試しパック」の提供も開始している。

スマートフォンやタブレットで気軽に声を登録可能

スマートフォンやタブレットで気軽に声を登録可能

 

分析結果で自身の状態を把握し,セルフメンテナンスを促す。

分析結果で自身の状態を把握し,セルフメンテナンスを促す。

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社日立製作所
住所:東京都台東区東上野2-16ー1(上野イーストタワー)
TEL:050-3188-3787
URL:http://www.hitachi.co.jp/healthcare/

社名:日立ヘルスケアシステムズ株式会社
住所:〒141-0031東京都品川区西五反田1-31-1 日本生命五反田ビル
URL:http://www.hitachi-hs.co.jp

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