ITEM2013 ピー・エス・ピー ブースレポート
症例ファイル管理システムのビューワ「W-EV Palette」や地域医療連携システム「PSA+」など連携のための機能を強化


2013-4-17


ピー・エス・ピーブース

ピー・エス・ピーブース

PACSやRIS,地域医療連携,遠隔画像診断にかかわるシステム,ソリューションを提供するピー・エス・ピーは,今回のITEMにおいて,さらに地域医療連携を推し進めるような製品をPRした。統合検査情報システム「PSA」から進化した地域医療連携システム「PSA+」は,連携先医療機関からの検査予約や,紹介患者の検査情報,文書データなどを統合的に管理する。これに加えて,症例ファイル管理システム「EV Palette」では,Web型ビューワの「W-EV Palette」により,診療所などの連携先施設からもデータを参照できる。地域医療連携に関しては,クラウドサービスである「CirA-S」においてもサービスを提供しており,地域・施設のニーズに合わせた運用ができるようになっている。
また,iPadなどのタブレットの利用が医療分野でも広がっていることを受けて,同社はPACS「EV Insite net」に対応した「Insite Pad」というビューワを展開しているが,今回のITEMでは,RIS「ARIStation」がiPad上からでも扱えるようになった。
このほか,マンモグラフィ専用画像ワークステーション「EV Insite M」がトモシンセシスに対応し,ブース内ではそのデモンストレーションが行われた。(4月12日取材)

●検査予約や画像,レポートなどの検査情報を一元的に管理できる地域医療連携システム「PSA+」

統合検査情報システム「PSA」は,放射線検査をはじめ,病理や心電図,内視鏡などの放射線部門以外の検査結果を,検査種別と日付ごとにマトリックス表示する。さらに,電子カルテの診療情報や文書ファイルも含めて,一元管理できる。検査内容を示すアイコンは,サムネイルとテキストの2種類から選択し,そのアイコンをクリックすると,各部門システムから画像や文書を展開できる。さらに,外来,入院の違いによってアイコンを色分けするなど,視認性に優れたインターフェイスとなっている。
今回のITEMでは,これらの特長を生かしつつ,地域医療連携システムとして発展させた「PSA+」をPRした。連携先の診療所や病院から診療・検査の予約ができ,さらにWeb型画像ビューワ「W-EV Insite」で画像を参照することができる。
「PSA+」では,症例ファイル管理システム「EV Palette」の症例ファイルを地域医療連携に用いることができる。連携先の医療機関は,ビューワの「W-EV Palette」から,紹介した患者のファイルを参照できる。これによりカンファレンスにも参加することが可能となる。

地域医療連携システム「PSA+」の起動画面

地域医療連携システム「PSA+」の起動画面

「PSA+」の「予約/検査 新着情報」と「W-EV Palette 情報」の画面

「PSA+」の「予約/検査 新着情報」と
「W-EV Palette 情報」の画面

   
「W-EV Palette」での症例ファイルの表示

「W-EV Palette」での症例ファイルの表示

 

 

●地域や施設のニーズに合わせて運用できるクラウドサービス「CirA-S」

2012年10月に発表したクラウドサービス「CirA-S」は,地域医療連携と外部保存の2つのサービスを提供している。
地域医療連携のサービスでは,連携先医療機関からの「診療・検査予約」と「W-EV Insite」による検査画像の参照が行える。一方,外部保存サービスは,完全クラウド保存,参照頻度の高いデータだけ院内に保存するハイブリッドクラウド保存,地域医療連携において中核病院でデータを管理するためのプライベートクラウド保存の3形態を用意している。
ユーザーは,地域医療連携,外部保存の両サービス,もしくはどちらか一方だけを契約することができ,医療機関や地域の環境に応じて,柔軟な運用が行える。

●タブレットによるRIS操作で業務の効率化を図る「ARIStation」

今回のITEMでは,RIS「ARIStation」をiPad上から操作するソリューションが紹介された。これは,無線LANによる院内ネットワークからアプリで「ARIStation」を表示して,患者・検査情報の参照や実施入力を行うというもの。移動型X線撮影装置による病棟での検査などRIS端末から離れた場所で検査を行う際に,iPadから実施入力ができる。iPad用のアプリは,ライセンス契約内容に応じて提供される。

iPad miniに表示した「ARIStation」

iPad miniに表示した「ARIStation」

 

●トモシンセシスに対応したマンモグラフィ専用画像ワークステーション「EV Insite M」

マンモグラフィ専用画像ワークステーション「EV Insite M」は,ハンギングプロトコールのユーザー設定や拡大鏡・虫眼鏡,ページングでの過去画像との比較など,優れた操作性と高速な画像表示を特長としている。そこに今回,新たにトモシンセシス画像を表示する機能が追加された。近年,マンモグラフィにおいてトモシンセシス画像の撮影機能を搭載した装置が登場している。特に,日本人女性に多いデンスブレストでは,三次元的に観察できるトモシンセシス画像により腫瘤も見つけやすくなる。ブース内では,「Selenia Dimensions」(HOLOGIC社製)のトモシンセシス画像を「EV Insite M」で表示してPRを行っていた。

トモシンセシス画像の表示機能

トモシンセシス画像の表示機能

トモシンセシス画像と2D画像の比較表示

トモシンセシス画像と2D画像の比較表示

 

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