ITEM2024 トーレック ブースレポート 
磁性体検出器「METRASENS ULTRA with XACT ID」やインテリジェントX線測定器「RaySafe X2」などを中心に展示し,安心・安全な検査環境を提案


2024-4-26


トーレックブース

トーレックブース

トーレックは,MRI検査を安全に実施するための製品と,診断用X線装置のための精度管理機器や患者・術者の被ばく管理機器などを2つの大きな柱として展示を行い,安心・安全な検査環境を提案した。MRI関連では,ハンディ型高機能金属探知機「Ceia PD240CH」や磁性体検出器「METRASENS ULTRA with XACT ID」(1本型:メトラセンス社製)など3製品を紹介。実機を用いて,金属や磁性体を検出する際の感度の良さを来場者にアピールしていた。また,X線関連では,アンフォースレイセイフ社の診断用X線装置の精度管理用線量計「RaySafe X2」やハイブリッドサーベイメータ「RaySafe452」,自社製品であるX線乳腺組織画像表示装置「MB-1024DR」などのほか,日常管理用の簡易線量計キット(自作・組立キット)を展示した。

●ハンディ型高機能金属探知機「Ceia PD240CH」などを用いた安全なMRI検査環境を提案

MRI関連では,ハンディ型の金属探知機であるCeia PD240CHと,磁性体検出機としてMETRASENS ULTRA with XACT ID(以下,METRASENS ULTRA)および「フェロガード・スクリーナー」(1本型:メトラセンス社製)が展示された。
重量わずか460gと軽量なハンディ型の金属探知機であるCeia PD240CHは,金属探知機と磁性体検出機の両方の機能を兼ね備えている。磁性体・非磁性体を問わずすべての金属を検出する「オールメタル」と,小さな磁性体金属を検出する「ボディ」および微小な磁性体金属を検出する「ヘッド」の2種類の識別モードが搭載されている。使い方は非常に簡単で,まずはオールメタルモードで全身をスクリーニングし,その後,反応があった部分に対して識別モードで確認する。使い捨てカイロや増毛パウダーなどの微小 / 微細金属のほか,フェライト磁石も検出できるなど,きわめて検出感度の高い製品である。
METRASENS ULTRAは,磁性体検出機。更衣室などに設置し,MRI検査前にMETRASENS ULTRAの前で被検者に1回転してもらうだけで,頭からつま先まで均一に磁性体を検知することができる。高感度な製品のため,微小な磁性体でも検知できるほか,5つに区分された検知位置によって,磁性体がある場所を特定しやすい。また,内蔵されたソフトウエアによって背景にある環境ノイズを効果的に抑制し,誤認警報を低減することができる。誤認検知が起こった場合でも,METRASENS ULTRAにはバッテリーが搭載されているため,簡単に場所を移動してスクリーニングし直すことができる。
なお,フェロガード・スクリーナーも同様の使用方法であるが,よりシンプルな仕様で導入しやすい製品となっている。

ハンディ型高機能金属探知機「Ceia PD240CH」

ハンディ型高機能金属探知機「Ceia PD240CH」

 

磁性体検出器「METRASENS ULTRA with XACT ID」(中央)と「フェロガード・スクリーナー」(右)

磁性体検出器「METRASENS ULTRA with XACT ID」(中央)と
「フェロガード・スクリーナー」(右)

 

●マルチモダリティに対応する診断用X線装置の精度管理用線量計「RaySafe X2」

RaySafe X2は,大型液晶ディスプレイを採用したベースユニットと,各モダリティに対応するセンサーで構成されたシンプルな品質保証(QA)・品質管理(QC)用測定器。X線の測定や測定結果の表示および保存を1台で完結することができる。センサは,一般撮影・透視用の「R/Fセンサ」,CT用の「CTセンサ」,マンモグラフィ用の「MAMセンサ」,モニタなどの輝度・照度測定用の「ライトセンサ」,漏洩線量・散乱線量測定用の「X2サーベイセンサ」があり,これらを本体とUSBで接続すれば本体が測定するセンサを自動で認識する。検出器部分にX線を照射するだけで,管電圧や線量,照射時間など,最大9つのパラメータが表示されるほか,装置本体はタッチパネル式で直感的に操作できるため,使い勝手の良い製品となっている。また,PC専用のソフトウエアを使用すれば,測定データの分析や,Excelなどでのレポート作成も簡単に行うことができる。

診断用X線装置の精度管理用線量計「RaySafe X2」

診断用X線装置の精度管理用線量計「RaySafe X2」

 

USBで接続すると本体がセンサーを自動で認識。大型液晶ディスプレには最大9つのパラメータを表示することができる。

USBで接続すると本体がセンサーを自動で認識。大型液晶ディスプレには最大9つのパラメータを表示することができる。

 

●半導体検出器とGM管の2つを組み合わせたハイブリッドサーベイメータ「RaySafe452」

RaySafe452は,半導体検出器とGM管の2つのX線検出方式を組み合わせたハイブリッドサーベイメータ。通常,表面汚染測定やX線からの漏洩磁場などの空間線量の測定など,用途によって複数のサーベイメータを使い分ける必要があるが,RaySafe452では1台でさまざまな測定を行うことができる。使用方法は非常に簡単で,カバーを外すとGM管,黄色いラインの入ったカバーを付けると半導体検出器として使用可能なほか,電源ボタンを3秒長押しするだけで起動し,検出器を測定したい方向に向けて電源ボタンを1回押すと測定データが記録される。また,RaySafe X2と同じPC専用ソフトウエアを使用できるため,データ管理も容易である。

ハイブリッドサーベイメータ「RaySafe452」

ハイブリッドサーベイメータ「RaySafe452」

 

●マンモグラフィ検査室にも設置可能なコンパクトなX線乳腺組織画像表示装置「MB-1024DR」

MB-1024DRは,マンモグラフィ検査後のバイオプシーで採取した検体における石灰化の有無を,すぐに確認するための装置。本体とPC,モニタで構成されている。高解像度・高感度なX線センサを搭載しているため,検体をシャーレに入れて装置にセットし撮影を行うと,わずか約10秒でディスプレイに画像が表示される。検査時間が短縮されるため,検査技師および患者の負担軽減に寄与する。FPDの採用によって高解像度(48μm / pixelまたは24μm / pixel)な画像が得られるほか,本体サイズは260mm(W)×400mm(H)×310mm(D)とコンパクトな設計となっている。また,本体はX線シールドされており,外部漏洩がないため設置場所を選ばないことも大きなメリットである。

X線乳腺組織画像表示装置「MB-1024DR」

X線乳腺組織画像表示装置「MB-1024DR」

 

●幅広い線量測定用途に対応する光ケーブル式リアルタイム線量計「RD-1000」

RD-1000は,IVRなどX線透視時の患者被ばく管理に用いる光ケーブル式リアルタイム線量計。表面入射線量測定や,X線装置の精度管理,人体ファントムを用いた内部被ばく線量の推定,照射空間での線量分布測定が可能である。マルチチャンネル・センサ,標準センサもしくは高線量用センサがラインアップされており,センサ部分には小型かつ高効率なシンチレータチップが採用されている。最大4本接続可能で,測定したい場所にセンサを置いてX線を照射するだけで,リアルタイムに簡単に測定することができる。また,ケーブルはX線の透過性に優れており,画像に写り込まないため,手技を邪魔しない点も有用である。

光ケーブル式リアルタイム線量計「RD-1000」

光ケーブル式リアルタイム線量計「RD-1000」

 

●日常管理や教育ツールとして使用可能な自作・組み立て式の簡易線量計キット

今回の展示では,昨年のITEMで参考出品された簡易線量計キットの販売が開始されたことが紹介された。診療放射線技師の講習会などで教育ツールとして活用することなどを想定している。線量計の構造の理解に役立つことに加え,乾電池で使用でき,X線の線量率,積算線量,照射時間,パルス数の計測が可能なため,自作後は一般撮影装置の始業点検など日常管理に用いることができる。Bluetoothが内蔵されているため,PCと接続して波形や線量などのデータを確認することもできる。

簡易線量計キット

簡易線量計キット

 

●お問い合わせ先
社名:トーレック株式会社
住所:〒223-0052 神奈川県横浜市港北区綱島東5-6-20
TEL:045-531-8041
URL:https://toreck.co.jp/


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