RSNA2014 GE - X-ray
ハイブリッド手術室にも対応する「Discovery IGS 740」やブレストトモシンセシス“SenoClaire”などを紹介

2014-12-2

GEヘルスケア・ジャパン

X線装置


ハイブリッド手術室に対応したDiscovery IGS 740

ハイブリッド手術室に対応した
Discovery IGS 740

RSNA 2014[第1日目:11月30日]

GE HealthcareのX線装置関連は,カテゴリ別に“Interventional” “Radiography” “Breast Care”の3コーナーに分けて展示が行われた。Interventionalでは,日本で2014年6月に発表されたハイエンドクラスの血管撮影装置「Discovery IGS 740」が展示された。また,100周年ということで,Radiographyのコーナーの一角には,1930年代に開発されたX線撮影装置の1号機「D1 Radiographic X-ray System」も展示された。Breast Careは,マンモグラフィをはじめ,超音波診断装置など,乳腺領域における各モダリティを紹介するコーナーで,ここではブレストトモシンセシス“SenoClaire”などが紹介された。

同社血管撮影装置の最上位機種に位置づけられるDiscovery IGS 740は,40cm×40cmの大口径フラットパネルディテクタ(FPD)を搭載。大視野での表示により,精度の高い手技を支援する。ディタクタとX線管球の距離も離れているワイドボア設計のため,肝臓領域の辺縁も撮影できるなど,腹部血管や非血管系のインターベンションにも対応する多目的装置。さらに,経皮的大動脈弁留置術(TAVI)といった高度なインターベンションと開胸手術の両方が可能な,ハイブリッド手術室への設置にも対応している。

この装置の最大の特長は,室内に配置されたレーザーによりCアームの動作および位置を制御し,自在に自動走行を行うことである。この自動走行式レーザーガイドシステムにより,多くの器具が配置されている手術室においても,患者への容易なアクセスを可能にしたほか,スペースを有効に活用できる。また,天井走行レールがないため,HEPAフィルタを妨げることなく,清潔な環境でインターベンションと手術を施行可能である。アプリケーションとしては,高精度の3D画像を用いた“Innova Vision”が搭載されている。

2013年に発表されたブレストモシンセシス機能であるSenoClaireは,同社のマンモグラフィ最上位機種「Senographe Essential」のオプション機能として提供される。1回の検査で約25°の角度で9回の連続パルス照射を行う。“ステップ&シュート”撮影で,画像のボケやブレを防いで病変部をシャープに描出する。トモシンセシス画像の画像再構成法には,“ASiR DBTアルゴリズム”を採用。アーチファクトを除去して,高画質画像を提供する。また,被ばく線量も従来の2D撮影と同等のレベルを実現している。

SenoClaireが可能なSenographe Essential

SenoClaireが可能なSenographe Essential

1930年代に開発された1号機D1 Radiographic X-ray System

1930年代に開発された1号機
D1 Radiographic X-ray System

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