脊椎以外の適応を拡大した「OEC 3D」

RSNA 2022 X-ray

GEヘルスケアは今回，外科用CアームＸ線撮影装置「OEC」シリーズにおいて，システムのバージョンアップを行い，ラインアップを強化したことをアナウンスした。ブース内に設置された「OEC 3D」は，すでに日本国内でもユーザーを増やしているが，今回は最大の特長であるコーンビームCT機能を強化し，利便性が向上したほか，適用領域を拡大した。従来，脊椎の手術支援をターゲットとしていたが，新たに肺生検に適した3D画像表示機能を追加し，2D撮影においてもCO₂造影に対応するなどの機能強化が図られた。これにより，より多くの診療科や領域でモバイルCアームによる3Dおよび2D画像を撮影できる。日本国内では今後のバージョンアップに対応する。

また，四肢専用の「OEC MiniView」も名称はそのままに，ハードウエア・ソフトウエアの大幅な改良を施した。従来19インチのモニタを2面配置していたが，27インチ4Kモニタへと大型化した。モニタが従来よりも高精細になったことで，撮影した高精度の画像の視認性が向上し，より良い手術支援を実現する。

「OEC 3D」のコーンビームCTから作成した3D画像をモニタで表示

27インチ4Kモニタを新たに搭載した四肢専用Cアーム「OEC MiniView」