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RSNA2011

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■ GE Healthcare(GEヘルスケア)
  「Humanizing Radiology」をテーマに,人に優しいMRI

RSNA2011 [第1日目:11月27日(日)]

  GE HealthcareのMRIコーナーでは,「Humanizing Radiology」がテーマに掲げられた。このテーマの意味するところは,人に優しいMR検査の環境づくりをするということ。新しいコンセプトの検査室など,専用のブースを設けて,人に優しいMR検査の環境づくりを提案していた。

  MRIコーナーで展示されたMRIは,超電導型1.5T MRIの「Optima MR450w」と四肢専用の超電導型1.5T MRIの「Optima MR430s」の2台。

  Optima MR450wは昨年のRSNA2010でお披露目されたMRIで,製品名にワイドを表す「w」がついているとおり,ガントリ開口径が70cmというワイドボアを実現している。Humanizing Radiologyというテーマを具現化している特長として,寝台にコイルを埋め込んだ,「GEM(Geometry Embracing Method)」が採用されていることが挙げられる。これにより,被検者のセットアップが容易になるという。また,軽く柔らかいコイルや頭部コイルのチルト機構により,被検者に負担をかけない検査が可能である。同様に,閉所恐怖症の被検者にも対応できるよう,足からガントリに侵入していくフィートファーストでの検査も行える。

  もう1台のOptima MR430sは,今年日本国内でも発売されたコンパクトな四肢専用の装置。専用の椅子で快適なポジショニングが可能で,通常の1.5T MRIと同等の画質を持ちながら,設置面積が1/2と,小スペース化を実現。さらに,システム電気容量も,通常の1.5T MRIの1/8であることから,ランニングコストを抑えることも可能だ。日本での発表後,整形外科はもちろん,検査待ちの多い大学病院などからの問い合わせが多くなっている。また,スポーツ整形領域での利用も期待できるという。

被検者に優しいワイドボアMRIのOptima MR450w
被検者に優しいワイドボアMRIのOptima MR450w
四肢専用で被検者のセッティングが容易なOptima MR430s
四肢専用で被検者のセッティングが容易なOptima MR430s

被検者がリラックスして検査を受けられるよう配慮したCaring MR Suite
被検者がリラックスして検査を受けられるよう配慮したCaring MR Suite

  このほか,今回のRSNAで提案されたのが,MRI検査室の「Caring MR Suite」である。RSNA会場では,「Discovery MR750w」が設置された室内に,色を変更できる照明や天井に大型液晶モニタを配置した提案がなされた。被検者はiPadで好みの照明の色に変更したり,天井の大型液晶モニタの映像を変更することができる。同時に,検査時に流す音楽も選択できることにより,Humanizing Radiologyを実現するソリューションであると言える。なお,このソリューションの企画にあたっては,日本チームが,「Silver to Gold戦略」の取り組みとして,快適なMRI検査を提案したことが反映されているという。日本での展開は現時点では未定だが,今後検討していくとしている。

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