ホーム の中の 取材報告 の中の RSNA2011スペシャル 取材レポートの中の RSNA2011: Toshiba Medical Sytems(東芝) - US:一挙に3製品のリリースで米国市場に攻勢をかける

RSNA2011

RSNA2011
■ Toshiba Medical Sytems(東芝)
  US:一挙に3製品のリリースで米国市場に攻勢をかける

RSNA2011 [第2日目:11月28日(月)]

  米国では,日本同様に医療放射線被ばくが大きくクローズアップされており,各社CTの販売実績が鈍化しつつあるが,その一方で,販売が好調なのが超音波診断装置である。こうした中,Toshiba Medical Systemsでは,今回のRSNAで一挙に新製品を3機種お披露目した。RSNAで米国プレミアとなったのは,「Aplio 500/400/300」の3機種。すでに日本国内では発売を開始している。

  プラットフォームを刷新し,新しい画像エンジンであるHigh Density Beamformingを採用。この技術により,高速なビームフォーミングによって高精細な画像を高いフレームレートで提供する。さらに,最高級機のAplio 500には,新しいアプリケーションとして,管腔内の立体像を表示する“Fly Thru”を搭載。超音波データから仮想内視鏡画像のような3D画像を作成して表示する東芝独自のもので,世界初の技術であると同社では説明している。

  このほかにも,Aplio 500には新しい機能が採用されている。“Smart Fusion”は,あらかじめ取り込んでおいたCTなどのボリュームデータを,超音波の画像と同期させて同じ断面を並べて表示する機能であり,穿刺などの治療時のガイドとして威力を発揮する。今後はCTだけでなく,MRIへの対応も進めていくことにしている。また,高画質を提供する“Tissue Specific Optimization”も搭載している。これは音速などの生体特性のばらつきを補正し,方位分解能を高くする技術である。Aplio 500は,この技術が組み込まれたことにより,乳腺など脂肪の多い部位でもシャープな画像を描出することが可能となった。

  そのほかの2 機種のうち,Aplio 400は,500と同じ筐体を使いつつ,Fly ThruやSmart Fusion などの最先端機能を省いた装置。Aplio 300は,さらに小型化を図った下級機種であるが,上位機種と共通のプラットフォームの採用により,同等の基本画質性能を持っている。3機種ともに,エルゴノミクス・コンセプトの“iStyle+”により,優れた操作性を持っているのも大きな特長だ。

  超音波診断装置のコーナーでは,これら新製品を中心に18台の超音波診断装置が設置された。同社の製品の優位性はもとより,超音波診断装置事業に力を注いでいるという姿勢を来場者に伝える展示となっていた。

Fly Thru,Smart Fusionを搭載したAplio 500
Fly Thru,Smart Fusionを搭載した
Aplio 500
ミドルレンジのAplio 400
ミドルレンジのAplio 400
エントリークラスのAplio 300
エントリークラスのAplio 300

■関連リンク

▲ページトップへ

▲RSNA2011トップへ