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芙蓉開発,「介護医療院向けICT健康管理システム推進事業」が健康寿命延伸産業創出推進事業に採択

2018-9-20

医・介情報共有

芙蓉開発(株)*1は「介護医療院向けICT健康管理システム推進事業」が,経済産業省 平成30年度健康寿命延伸産業創出推進事業(地域の実情に応じたビジネスモデル確立支援事業)*2に採択されたことを発表した。

今後,多くの療養病院が介護医療院*3に転換すると予測されている。介護医療院では,継続医療の必要な高齢者を入所させるにも関わらず,医師や看護師の配置人数基準が療養病床に比べて緩和されていることから,利用者への健康管理が難しくなるという懸念がある。
そこで要介護度の改善などにも実績のあるICT健康管理システム「安診ネット カイゴ」*4のようなシステムが介護医療院にも必要不可欠になることが予想される。安診ネット 介護医療院向けはこのような現状に応えるべく,開発する製品。これから開発予定の多機能熱型表は医師の診療録・看護師の記録・服薬記録等が1画面に集約され,利用者の健康状態がひと目で分かる。その他にも従来からある,安診ネット カイゴがすでに持っているスコアリング機能の活用することで,介護医療院に適した仕様を作っていく。

医療従事者が手薄になる介護医療院では,バイタル測定や記録への労務削減が課題でもある。そこでバイタルの自動入力,入力の省力化,自動記録簿作成などICTの活用により,大幅に労務の省力化を図ることもできる。

さらに,情報共有ツールとしても,安診ネットのようなシステムの必要性は高まる。療養病院で,電子カルテを導入している病院は少なく,今後も費用的に難しい部分がある。安診ネットでは医師の管理機能を追加し,情報共有ツールとしての機能も強化する予定。

安診ネット カイゴには,2012年より介護施設における運用実績がある。その運用実績を踏まえて,介護医療院向けに医療系の機能を強化していくことで,今後の介護における医療連携にも貢献していきたいと考えている。

介護医療院向けICT健康管理システム推進事業

 

*1: 芙蓉開発(株)
芙蓉グループ全体を通して,医療機器の開発を始め,医療法人として病院や介護施設の経営,建設・不動産などの事業を展開している。病院や介護施設といったグループの資源を生かし,日本の遠隔医療や医療用AIの可能性と有用性について検証・啓蒙活動も行っている。
*2: 経済産業省 平成30年度健康寿命延伸産業創出推進事業
健康経営・健康投資の普及推進に係る取組の実施を総合的にサポートし,健康経営を我が国の「企業文化」として定着させ,健康投資の促進を着実に進めることを目的として実施するもの。
詳細については以下のURLを参照。
http://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo/k180309003.html
*3: 介護医療院
2018年4月から施行された新たな介護保健施設。長期的な医療と介護のニーズを併せ持つ方を対象とし,医療機能と「生活施設」としての機能とを兼ね備えていることが特徴。
*4: 安診ネット カイゴ
安診ネット カイゴは,AIがバイタルを分析し 健康異常を早期発見するシステム。
「AIによるバイタル異常値の早期発見」「入力の省力化」「医療と介護の情報連携」3つの特徴がある。
現場の声を形にし,「入居者に健康な毎日を」「職員の作業時間の軽減」そんな思いを実現する。特別なことを始める必要はなく,バイタルデータや介護内容の記録といった「毎日の積み重ね」をAI(人工知能)が分析し,入居者の健康管理につなげる。

 

●問い合わせ先
芙蓉開発(株)
開発部戦略企画 担当:中野
TEL 092-471-8585
http://www.anshinnet.net/