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HealtheeOne,施設基準を一元管理できるシステム「HealtheeOneコンプライアンス」を開始〜医療機関が陥りやすい『診療報酬返還』のリスク軽減をサポート〜

2018-11-29

【「HealtheeOneコンプライアンス」について】デモ画面

【「HealtheeOneコンプライアンス」について】
デモ画面

モバイルとアナログで地域医療を支援するサービスを開発・提供するスタートアップ,(株)HealtheeOneは,医療機関が診療報酬を請求する際,要する施設基準項目を一元管理できる,施設基準管理・内部統制ファイリングクラウドシステム「HealtheeOneコンプライアンス」を開始する。

現在,診療報酬を請求する際,医療機関は普段から関連書類を整備し,厚生労働省が定める施設基準の要件を満たさなければならない。しかし,関連書類が部門別で管理されていることが多く,一元管理が出来ていないケースが少なからず存在する。また,専任者の不在による,施設基準の知識・意識不足なども原因となり,厚生労働省に施設基準を満たしていないと見做され,『診療報酬返還』を要求されるリスクを抱えている。

近年は,高額な『診療報酬返還』が起きている影響もあり,厚生労働省による施設基準に関する適時調査(※1)の件数が約3割増加し,3,000件以上も発生している。適時調査の増加で,『診療報酬返還』に陥るリスクが高まっており,医療機関にとって,施設基準の適切な管理が大きな課題となっている。

(※1)施設基準を届け出ている保険医療機関等について,地方厚生(支)局が当該保険医療機関等に直接赴いて,届け出られている施設基準の充足状況を確認するために行う調査

このような背景から,HealtheeOneは,各医療機関で適切な施設基準の管理体制を構築するため,施設基準項目を一元管理できる施設基準管理・内部統制ファイリングシステム「HealtheeOneコンプライアンス」の提供を開始する。現在,同システムは,2つの機能(「ファイリング」「スケジューリング」)を持ち,それぞれの機能を活用することで,部門間の情報や関連書類などを一元的にクラウドで管理することができる。各部署が管理・担当している書類や情報,請求・届出に関するスケジュールの進捗具合などを把握することで,状況理解やサポート,指導を効率的に行うことができ,より万全な管理体制を築くことができる。また,「自動集計」機能も今後追加していく予定のため,さらに利便性が向上する。

●「HealtheeOneコンプライアンス」について

■「ファイリング」機能
システム内で担当部署,担当者を明確にし,届出書類,議事録など書類の一括管理を可能にする機能。コメディカル部門等で管理する場合でも,所在を担当者が明確に把握できる。

■「スケジューリング」機能
チェック項目を類型化し,年間スケジュールの作成や資料業務の進捗具合が確認できる機能。半年や月ごとなど時間軸でチェックが必要な項目や,職員異動や退職などで引き継ぎが必要な書類などをチェック項目で管理・整理ができ,業務の優先順位が付けられる。アラート機能によって,漏れの防止もできる。

■「自動集計」機能 (※後日追加予定)
レセプトデータ(※)等を用いて,診療報酬を請求に必要な各種指標を自動的に算出できる機能。

※患者が受けた保険診療について,医療機関が保険者に請求する医療報酬の明細書

「HealtheeOneコンプライアンス」は,管理ツールの他にも,施設基準管理アドバイザリーにより具体的な施設基準管理の助言を受けられる,アドバイスサービスや,同じ課題意識を持つユーザー間で,情報共有ができる勉強会などの支援サービスなどを展開していく予定。

■医療法人社団 森と海 東京 東京蒲田病院 事務部 医事課長 青木俊之氏 コメント
施設基準の管理体制を構築するにあたり,管理者と各部門との連携や情報共有をどのように進めるかが大きな課題でした。「HealtheeOne コンプライアンス」の直感的なインターフェースによるスタッフの作業負担軽減と,実施状況や関連書類を院内で共有できるコミュニケーションツールとしての役割を期待しています。
(東京蒲田病院(http://www.t-kamata-hosp.or.jp/ ):東京都大田区のJR蒲田駅近くに位置する急性期を主軸としたケアミックス病院。循環器,総合内科,泌尿器,整形外科,糖尿病代謝,消化器等の成人病部門を有する。特に循環器疾患に強く,大田区外からの来院患者も多い。)

 

●問い合わせ先
(株)HealtheeOne
https://www.healtheeone.com/