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ITEM2018 デジタル・コア ブースレポート ONIS 3のブリッジ機能をパッケージして医療情報連携を容易にする「ONIS 3 BridgeBox」をアピール

2018-5-2

デジタル・コアブース

デジタル・コアブース

デジタル・コアは,初出展となった昨年のITEM2017と同様,“PACSとPACSをつなげる,つながる”をコンセプトに高機能でリーズナブルなDICOMサーバ&ビューワのソリューションである「ONIS(オニス)3」を中心にした展示を行った。ONIS 3は,独自開発のプロトコルによって高速なDICOM通信でPACS間の相互接続を可能にする“PACSブリッジ”機能を大きな特長とする。今年のブースでは,そのONIS 3のブリッジ機能などをコンパクトな筐体にパッケージした「ONIS 3 BridgeBox」を展示。医療連携ネットワークなどの構築の際に,連携先施設にONIS 3 BridgeBoxを設置するだけでVPN接続でき,セキュアな環境での医療連携が可能になることをアピールした。そのほか,動画像のDICOM規格による保存,参照を可能にする「ONIS Webビューワ」やMPEG4/H.264のDICOM動画像管理システム「MP DICOM」などを展示した。

●DICOM規格に対応した動画像の管理参照が可能な「ONIS 3 ビューワ&サーバ」

ONIS 3は,異なるベンダーのPACSを相互に接続可能にするPACSブリッジ機能を特長として,「ONIS3サイトサーバ」「ONIS3ビューワ」「ONIS3リモート」「ONIS Webサーバ」などの製品群(スイート)で構成される。ONIS 3のサーバとビューワを組み合わせれば,シリーズの全データをダウンロードする前に指定の画像を取得できる“スマートダウンロード機能”や,DICOMの動画像規格に準拠したMPEG4/H.264の“ストリーミング再生機能”を利用できる。ONIS 3では,動画像データについて従来のマルチフレームのDICOM動画像ではなく,MPEG4圧縮されたDICOM規約準拠のフォーマットが扱えることが特長で,手術野の記録映像など長時間の動画像をDICOMサーバで一括して管理できる。動画像データはサーバやネットワークなどのインフラも含めて別システムで管理されることが多いが,改正個人情報保護法の施行によって,医療情報のより厳格な管理が求められる中で,動画像データをDICOM規格としてカプセル化し改ざん不可の形式で管理できるONIS 3のメリットをアピールした。

PACSなどの情報連携を可能にする「ONIS Web ビューワ&サーバ」

PACSなどの情報連携を可能にする「ONIS Web ビューワ&サーバ」

 

DICOM規格に準拠したMPEG4/H.264の動画像の管理・参照が可能

DICOM規格に準拠したMPEG4/H.264の動画像の管理・参照が可能

 

ONIS3ビューワではMIP,MPR,VRの作成,表示にも対応

ONIS3ビューワではMIP,MPR,VRの作成,表示にも対応

 

●ブリッジ機能とVPNで手軽にセキュアなネットワークを構築できる「ONIS 3 BridgeBox」

ONIS 3はこれまでソフトウエアとして提供されてきたが,地域の医療連携基盤の構築などで簡便かつリーズナブルにセキュアなネットワーク環境を構築できるハードウエアとして「ONIS 3 BridgeBox」を参考展示した。ONIS 3 BridgeBoxには,ONIS 3のブリッジ機能とONIS Webビューワがインストールされており,院内のLANにゲートウェイとして接続するだけで外部のリモートサーバとVPN接続してネットワークに参加できる。院内の端末からWebブラウザでONIS 3 BridgeBoxにアクセスすることでONIS Webビューワがダウンロードでき,普段使っている端末で医療連携基盤上の画像参照ができる。また,ONISの基本機能によって,院内の他社製PACSサーバのDICOM画像の参照も可能になる。ONIS 3 BridgeBoxは,大きな投資をすることなく現在のネットワーク環境を変えずに,地域医療連携ネットワーク構築が可能なツールであることをアピールした。
こういったONIS 3のPACSブリッジ機能やDICOM規格に準拠したシステム設計と,施設の環境を変更せずにセキュアなシステムを構築できるデジタル・コアの技術力が評価され,学会や地域医師会の医療連携ネットワークなどへのに採用実績が増えている。2017年10月からスタートした日本眼科学会の「次世代眼科医療を目指す,ICT/人工知能を活用した画像等データベースの基盤構築」の事業は,緑内障の眼底写真などを中心に全国の大学が参加して,AIの教師データとなる画像情報の登録を行うプロジェクトJOI Registry(Japan Ocular Imaging Registry)だが,この中で画像情報の連携と保存の部分でONISが採用されたことを紹介した。そのほかにも,地域医師会が構築する地域医療連携基盤や内視鏡検診のネットワークも採用されているとのことだ。

ブリッジ機能を内蔵しVPNでセキュアなネットワークが簡単に構築できる「ONIS3 BridgeBox」

ブリッジ機能を内蔵しVPNでセキュアなネットワークが簡単に構築できる「ONIS3 BridgeBox」

 

●MPEG4/H.264に対応したDICOM動画像システム「MP DICOM」

ONIS 3によって動画像データのDICOMでの取り込みを可能にする「MP DICOM」を今年も展示した。循環器や内視鏡などの動画像をDICOMデータとして取り込み,保存,参照が可能で,小沢医科器械(岡山県倉敷市)が販売する。DICOM非対応の装置の動画をキャプチャーして変換する「MP DICOM GATEWAY」と,ONIS3を搭載した「MP DICOM SERVER」「MP DICOM VIEWER」で構成される。

動画像データのDICOMでの取り込みを可能にする「MP DICOM」

動画像データのDICOMでの取り込みを可能にする「MP DICOM」

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社デジタル・コア
住所:〒157-0073 東京都 世田谷区砧5-8-31 銀河M2
TEL:03-5727-1064
URL:http://www.dgcore.co.jp


キヤノンメディカルシステムズ ITEM2018