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日本医療機器産業連合会(医機連)が,認知症における医療機器の役割を紹介するメディアセミナーを開催

2023-12-6

テーマ1では「PET開発の歴史と認知症画像診断の現状」を講演

テーマ1では「PET開発の歴史と認知症画像診断の現状」を講演

日本医療機器産業連合会(医機連)は,2023年11月29日(水),「第13回医機連メディアセミナー〜認知症における医療機器の役割〜」を,医機連会議室(東京都新宿区)およびオンラインのハイブリッド形式で開催した。認知症については,2023年6月に「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が成立したほか,9月には早期アルツハイマー病(AD)治療薬「レカネマブ」が製造販売承認を取得,11月には認知症の診療支援に用いる神経心理検査用プログラム医療機器が製造販売承認を取得するなど,ホットトピックスとなっている。こうした流れを受けて,本メディアセミナーでは,認知症における医療機器の役割をテーマに3名の演者が講演した。

「PET開発の歴史と認知症画像診断の現状」では,医機連広報委員会副委員長の高橋宗尊氏と,(株)島津製作所の水田哲郎氏が講演した。まず,高橋氏はレカネマブが注目される理由として,ADの原因物質とされるアミロイドβタンパクを除去する薬剤であり,臨床症状を遅延させる効果が臨床治験で確認されていると述べた。また,アミロイドβタンパクの脳内沈着を画像化できる唯一の医療機器としてPET装置を挙げた。次に,水田氏はPET開発の歴史と認知症画像診断の現状を概説。なかでも,アミロイドPETを用いた認知症診断や「アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン」について詳述し,レカネマブの薬事承認に対応するためにガイドラインが改定されたことなどが紹介された。

「『軽度認知障害およびアルツハイマー型認知症のリスクを有する高齢者を対象とした,血液バイオマーカー検査を含む新しい診断ワークフロー構築を目指した前向きコホート研究』に関する取り組みの紹介」では,(株)島津製作所の竹内 司氏が本研究について概説した。従来のアミロイドβ検出法である脳脊髄液検査は侵襲性が高く,また,アミロイドPETは検査費用が高額であるといった課題を指摘。その上で,低侵襲かつ簡便に施行可能な血液バイオマーカー検査を開発し,かかりつけ医と専門医が連携して早期診断・治療体制を構築できれば,上記の課題を解決できる可能性があると示唆した。

血液バイオマーカー検査が既存検査の課題を解決する可能性を示唆

血液バイオマーカー検査が既存検査の課題を解決する可能性を示唆

 

●問い合わせ先
日本医療機器産業連合会
TEL 03-5225-6234
https://www.jfmda.gr.jp/