日立メディコ

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Technical Note

2011年8月号
究極のデジタルマンモグラフィに向けて

DMG−「LORAD Selenia Dimensions」における乳房トモシンセシス

乳房トモシンセシスは,圧迫された乳房を短時間でスキャンして,複数の角度から画像収集し,収集した個々の画像を一連の薄い高解像度断層像に再構成して表示する技術です。再構成された薄い断層像を診断に利用することにより,乳腺の重なりの影響を少なくし,画像診断が容易になります。

図1  トモシンセシス撮影におけるX線管の動作状態
図1 トモシンセシス撮影におけるX線管の動作状態

「LORAD Selenia Dimensions」では,撮影時間4秒以下でトモシンセシス撮影を行えるため,軽く息止めをしている間に撮影が終わります。1回のトモシンセシス撮影では,15回のX線照射ですむため,画像作成に必要な照射線量を維持したまま,トモシンセシスの撮影が行えます。再構成された断層像でも,X線ノイズが少なく,コントラストのついた画像を提供できます。

さらに,LORAD Selenia Dimensionsでは,1度の圧迫でトモシンセシス撮影とともに,従来と同じ1方向からの画像撮影(2D画像撮影)が行えます(Comboモード)。トモシンセシス撮影と2D画像撮影それぞれで,圧迫して撮影をし直す場合に比べて,Comboモードでは圧迫回数を減らせるため,トモシンセシス撮影を検査ルーチンの中に入れても,被検者の撮影時の乳房圧迫による負担を増やさずに行えます。また,Comboモードでは,圧迫し直しによる撮影位置の移動もなくなるため,トモシンセシス画像と2D画像を見比べながらの観察が容易になり,より位置関係の明確な画像観察が可能になります。

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