susceptibility-weighted imaging(SWI)は,Haacke らによって提唱された新しい画像再構成法であり,組織の位相情報から磁化率を強調した画像である。SWIは基本的にT2*が強調されるが,従来のグラディエントエコー(GRE)法のT2*強調像とは異なり,強度画像に位相画像(磁化率による位相差)を乗じて画像コントラストを強調する撮像法である。さらに,3D-GRE法で撮像するので,2D-GRE法T2*強調像よりも磁化率に鋭敏で高い空間分解能が得られる。SWI では局所の磁化率の違いが強調され,脳組織ではデオキシヘモグロビン化された血液(静脈および出血)や微量な鉄の沈着,石灰化などの描出に優れている1)〜4)。
  本稿では,SWIの原理と3T装置での臨床的有用性について述べる。

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