島津製作所、
直接変換方式FPD搭載型の
床置式循環器用X線診断装置
「DIGITEX Safire HF」を
発売
(2003/12/12)


■ 3億円〜(システム構成による)
(株)島津製作所医用機器事業部
  マーケティング部販売促進課
TEL 075-823-1271
FAX 075-811-8185
http://www.shimadzu.co.jp

 (株)島津製作所は,床置式Cアームに直接変換方式フラットパネルディテクタ(FPD)を搭載した循環器用X線診断装置「DIGITEX Safire HF」を発売した。直接変換式FPDにより,微細な血管まで高精細に抽出。画像の歪みも生じず,血管の狭窄率を精度良く計測でき,より確かな診断と治療を支援する。

【本格的なデジタル化に向け,直接変換方式FPDの量産設備を設置】
島津製作所は,直接変換方式FPDの量産化に向けて,三条工場(本社,京都)内にクリーンルームを備えた生産設備を設置し稼働を始めた。投資額は約1億円で,年間1000枚のFPDの製造が可能になる。9インチ角サイズのFPDから開始して,2004年春には17インチ角サイズの量産に入る予定。

「DIGITEX Safire HF」の主な特長

〈直接変換方式FPDによる高精細画像〉

150μmの画素サイズを持つ直接変換方式FPDで,これまで描出が困難だった微細血管や,PCI(percutaneous coronary intervention)デバイスなどの視認性が飛躍的に向上する。

〈PCIに適したスピーディな操作性〉

アームの基台部は,独自のトリプルピボット(3軸構造)のため,Cアームを検査台の縦方向と横方向に平行移動することが可能。また,Cアームの回転は,最高で25°/秒のため高速ポジショニングができる。

〈被曝低減機構〉

直接変換方式FPDに,効率良く被曝量を低減するグリッド制御方式低線量パルス透視と,余分な軟X線を除去するMBH(multi beam hardening)フィルタをバランス良くマッチングさせ,システム全体で高画質と低被曝の両立を実現している。

〈フルデジタルシステムによるワークフローの効率化〉

収集された高精細画像は,装置内のハードディスクに直接書き込まれるため,検査中の画像転送待ち時間などが発生しない。また,オプションとして,DICOM送信機能,DICOM Worklist機能に対応している。