島津製作所
脳機能を高精度かつ
リアルタイムに 測定する
近赤外光イメージング装置
「NIRStation」を発売
(2004/9/22)



NIRStation/16(光ファイバー送・受光部16組)8190万円
  NIRStation/12(光ファイバー送・受光部12組)7035万円
  NIRStation/8(光ファイバー送・受光部8組)5250万円
  NIRStation/4(光ファイバー送・受光部4組)4095万円
■ (株)島津製作所医用機器事業部マーケティング部販売促進課
075-823-1271
http://www.shimadzu.co.jp

(株)島津製作所は,脳の高次機能の部位特定や活動状態を高精度かつリアルタイムに観測できる近赤外光イメージング装置「NIRStation」を発売した。同装置は,微弱な近赤外光を利用して脳表面の酸素状態を計測。非侵襲で拘束性が少なく,また計測場所を選ばない。そのため,新生児や小児,脳機能障害者に対する臨床評価やリハビリの効果判定などのほか,教育・心理,情報工学といった分野で応用が期待されている。

主な特長

〈脳機能を高精度かつリアルタイムに表示〉

 血液中の酸素化および脱酸素化ヘモグロビンと総ヘモグロビンの変化をとらえ,脳表面の血流変化をリアルタイムにカラーマッピング表示する。近赤外光には高精度な3波長を,また,計測法に時分割測定方式を採用。測定ポイント間のクロストークがなく,精度の高いデータ収集ができる。

〈ネットワーク接続による広範囲計測〉

 2台の装置をネットワークで接続できるため,広範囲にわたる同時計測が可能となった。装置はそれぞれが独立しているため,1台もしくは2台での計測が必要に応じて選択できる。

〈さまざまな頭部に密着する新開発ホルダ「FLASH」〉

 計測精度を上げるためには,光ファイバーの送・受光間隔を一定に保つよう,頭部にホルダを密着させる必要がある。新開発の自在調整曲面ホルダ「FLASH(Flexible Adjustable Surface Holder)」は,子供から大人まで,さまざまな曲率の異なる頭部に容易に密着。従来は困難だった広範囲の測定でも,信頼性の高い安定したデータ収集を実現する。

〈運動中や長時間の連続モニタリングが可能〉

 拘束性が小さく,歩行などの運動中の測定も可能。また,非侵襲なため,長時間の連続モニタリングや繰り返し測定ができる。