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東芝メディカルシステムズ
「大視野,高画質,低被ばく」を実現した
デジタルX線TVシステム
「ZEXIRA/FPD1717」販売
〜17インチ角平面検出器と
新画質コンセプトPureBrain搭載〜

(2009/8/7)

●問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ(株)
X線事業部
TEL 0287-26-5041
http://www.toshiba-medical.co.jp/

ZEXIRA/FPD1717システム
ZEXIRA/FPD1717システム

 東芝メディカルシステムズ(株)は,デジタルX線TVシステム「ZEXIRAシリーズ」に,アンギオ検査にも対応した17インチ角の大視野平面検出器(Flat Panel Detector:FPD)と新画質コンセプト「PureBrain」を搭載して,「大視野・高画質・低被ばく」を実現したZEXIRA/FPD1717システムをラインナップに加え,販売を開始した。

 同社は,「患者さんと医療スタッフに優しい」をコンセプトに,患者さん,特に高齢者に配慮した寝台と,術者や介助者にとって操作と維持管理が容易な新プラットフォームを採用したデジタルX線TVシステムZEXIRA(ゼクシラ)DREX-ZX80システムを2006年12月から販売し,高い評価を得ている。近年,X線TVシステムは,各診療科の多様な要求に応える多用途なシステムであることを期待されおり,観察範囲が大きく,高画質で低被ばくであることが求められている。ZEXIRA/FPD1717システムでは,大視野平面検出器FPD1717の搭載により適用可能な検査の範囲が広がった。また,これまでのX線制御やデジタル画像処理を見直し,最新鋭の画像処理技術を統合した新画質コンセプト「PureBrain」が,従来装置に比べX線量を増加することなく高画質な透視・撮影像を提供する。

大視野平面検出器 FPD1717
医療ニーズの多様性に対応するために,従来の14インチ角サイズのFPDを組み合わせたシステム,イメージインテンシファイア(I.I)を組み合わせたシステムに加えて,17インチ角サイズFPD“FPD1717”を搭載したシステムを開発した。視野サイズが広くなったことで,泌尿器検査や脊椎単純撮影,救急対応など,大視野を必要とする検査に対応し,従来の上部消化管検査,ERCP,嚥下造影検査,注腸検査,婦人科領域の検査,整形領域の検査などに加えて,より幅広い検査に適用できる。

●ZEXIRAシリーズの主な特長

1. 東芝独自の画質コンセプト“PureBrain”
透視・撮影像のノイズを低減するために,画像内の必要な信号とノイズを計算して有用な情報を抽出する同社特許技術を用いている。従来の過去画像を加算するリカーシブフィルタに代表される時間フィルタや周波数変換によるノイズ除去方式とは異なり,FPDの鮮鋭度を保ち,残像のない透視・撮影像を提供する。

2. 天板部への技術革新
天板左右のフレームを細くすることによって,左右方向の透視可能範囲が従来装置より10p広くなり,業界最大クラスの62pとなった。上腕のシャント造影検査やミエログラフィ(脊髄腔造影)検査など,患者さんの姿勢が天板中心から大きく外れるような検査でも,天板の広さをフルに利用することができ,検査がより行いやすくなる。
東芝独自のラウンドシェイプ天板が,消化管検査などの際の体位変換を行いやすくして,長時間の検査における患者さんの負担を軽減。
天板上に溝や段差が全くないカーボンラッピング構造を採用。従来のフラット構造では,隙間や段差があったため天板の清掃に手間がかかったが,ZEXIRAは天板清掃のしやすさが飛躍的に向上しており,より衛生的に検査を行えるようになる。

3. あんしん起倒モード・乗降モード
寝台立位や逆傾斜時の患者さんの転落の危険性を低減するために,操作卓から「あんしん起倒モード」を選択して,寝台起倒動作の一部を変更することができる。立位での患者さんの乗降りは,通常90度付近まで寝台を起倒してから行うが,高齢者や腰の曲がった患者さんは体が前傾して,寝台から転落する危険性がある。操作卓から「あんしん起倒モード」を選択すると,立位になる手前の角度で一時的に停止するため,その位置で患者さんを降ろすことが可能になる。
その他,操作卓から「水平乗降モード」「立位乗降モード」を選択すると,患者さんが乗降りしやすい位置に寝台が自動的に移動する。「水平乗降モード」での天板高さは48cmになるため,腰掛けて乗ることも可能。

4. ダイレクト操作
寝台操作やX線条件設定において,タッチパネルなどの画面選択方式を採用せずに,すべてボタンやダイアルなどのスイッチを採用し。これらの分かり易いユーザインタフェースにより,誰でも直感的に操作でき,スムーズに検査を実施することが可能。

 ZEXIRAシリーズは,X線TVシステムとしての基本機能と性能を,患者さんと病院スタッフの立場から再度分析して改良を行い,患者さんと医療スタッフにやさしい装置。 さらに,今回,大視野FPDと優れた画像処理技術を融合させて,より多様な検査で観察・診断に寄与する。