新製品・企業情報

 
MRI  MRI

東芝メディカルシステムズ
簡便な検査を支援する
1.5テスラMRIシステム
「EXCELART Vantage」の販売を開始

(2009/8/27)

●問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ(株)
MRI事業部
TEL 0287-26-5027
http://www.toshiba-medical.co.jp

EXCELART Vantage

 東芝メディカルシステムズ(株)は,静止が困難な小児や高齢者,安静下においても動いてしまう腹部や骨盤,肩関節などのMRI検査において,撮影時の体動の影響を低減する新機能(JET)を搭載したMRIシステム「EXCELART Vantage(エクセラート・バンテージ)」を9月より販売する。

●新機能の技術的特長

JET :患者さんの動きによるアーチファクトを低減。
MRIの検査は,検査中静止しておくことが必要なため,静止が困難な小児や高齢者,安静下においても動いてしまう腹部や骨盤,肩関節などの検査も,できるだけ動きを抑制する工夫が必要であった。JETは全身の様々な領域で体動の影響を低減する新機能。これによって安静できずに検査不可能となっていた検査を減らすことができるばかりでなく,呼吸によって動く臓器でも動きの影響を抑えた画像を得ることができる。また,体動によって画像が劣化した際に行われていた撮り直しも少なくできるため,検査時間の短縮化,さらにはスループットの向上にも貢献する。

●EXCELART Vantageの特長

(1) 患者さんにやさしいMRI

  • 静音化技術Pianissimo を搭載。撮像時の検査音を低減し,MRI検査時の音による患者さんの不安感を低減する。またMRI検査室外に漏れる音も小さくなるため,待合室の環境も向上できる。
  • 検査空間を軸長1495mmと従来比約25%短くした(同社装置EXCELARTとの比較)。腰椎や骨盤,下肢の撮像では,頭が検査空間に入ることが少なくなるため,検査時の圧迫感を低減し,安心して検査を受けることができる。

(2) 検査時間を大幅に低減

  • マルチチャネルアレイコイルの採用で,より信号雑音比の高い画像で検査できる。またSPEEDER技術により,最大4倍速での撮像時間短縮が可能となり,検査が短時間でできる。
  • また複数のコイルを同時接続可能なAtlasSPEEDER コイルを搭載することで,コイル交換の手間が低減され,撮像時間の短縮化のみでなく,患者さんの乗せ変え時間も短縮できる。様々な検査でも即座にセッティングでき,スループットを向上できる。

(3) 造影剤を用いずに様々な血管を検査可能

  • Fresh Blood Imaging(FBI)によって造影剤を用いずに様々な血管を描出できる。様々な領域のMRA検査をルーチンとして加えることが可能となり,診断の幅が広がる。
  • またその付随技術であるTime-SLIPでは,選択的に血管を描出できるだけでなく,血流の動態も把握できる。目的に応じた検査を行うことができ,術前の検査だけでなく,術後のフォローアップなど,血流機能を加味した定期的な検査が可能になる。