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GEヘルスケア・ジャパン
「Signa甲子園2009」を開催
〜青森県立中央病院 佐藤兼也先生が最優秀賞を受賞 〜
−MRIの最先端撮像技術の共有を通じて,
日本のMRI診断の進歩を図る−

(2009/12/21)

●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
広報グループ
TEL 0120-202-021 FAX 042-585-9541
Mail: aki.matsui@ge.com
http://www.gehealthcare.co.jp

受賞者

 GEヘルスケアグループの日本法人であるGEヘルスケア・ジャパン(株)は12月5日(土),GE製MRI(磁気共鳴断層撮影装置)「Signa(シグナ)」シリーズのユーザーである操作担当者が,その撮影テクニックを競う「Signa甲子園2009」(MR Signaユーザーズミーティング・全国大会)を下記の通り,大阪・ブリーゼプラザにて開催した。

 MRIの撮影画像は技師のテクニックに依存する面が大きいため,同社では撮影技術などの情報交換や交流を目的にGE MR Signaシリーズのユーザーが集う「Signaユーザーズミーティング」を全国各地で開催している。さらに,各地のユーザーズミーティングがさらなる交流を図り,多くの放射線技師に日本の最先端の撮像技術を身につけるために,ユーザーズミーティングの全国大会である「Signa甲子園」を2005年から実施している。5回目にあたる今回の「Signa甲子園2009」では,150名を超える全国のSignaユーザーの出席のもと,地方予選を突破した5ブロック12名および前年優勝者枠1名の13代表が撮像の技術や画像の美しさなどを競った。実力伯仲する各代表の白熱した闘いの結果,最優秀の金賞には,青森県立中央病院の佐藤兼也先生の「Volume Diffusionの時間短縮(- eco scan やんけ -)」が選ばれた。

金賞: 金賞:青森県立中央病院 佐藤兼也先生(写真中央)
・発表演題:「Volume Diffusion の時間短縮(- eco scan やんけ - )」
・発表要旨:従来,Volume Diffusionは1.5T装置では撮像が難しかったが,ダブルオブリークの使用により短時間で撮影することが可能となり,また,Reformatを用いることで任意断面の画像が得られ,側頭葉下縁やトルコ按の歪みを回避できるメリットが得られたと報告
銀賞: 銀賞:札幌麻生脳神経外科病院 浜口明巧先生(写真左)
・ 発表演題:「Subtraction TOF のすすめ」
・ 発表要旨:従来,くも膜下出血では血管を評価することが困難であったが,「血管+血腫(脳実質)」の画像から血腫(脳実質)」の画像をSubtractionすることで血管の描出を可能とした。さらにMTCやSaturation Pulseの最適化により画質向上が可能と報告
銅賞: 銅賞:札幌医科大学附属病院 白勢竜二先生(写真右)
・発表演題:「頭部MRA改善計画」
・発表要旨:頭部MRAで問題となっていた眼窩,斜台部の脂肪抑制の効きをFat Sat Pulseの調整により最適化した上で,さらに抹消部での信号低下を感度補正(PURE)ありの画像(中心部感度が高い)と感度補正なしの画像(周辺部感度が高い)とを加算することで撮像時間延長なしで改善したと報告

 また,同コンテストの終了後,横浜栄共済病院 高橋光幸氏から「ユーザーズミーティングから学んだこと」と題する特別講演が行われたほか,今月初頭のRSNA(北米放射線学会)で発表された最新テクノロジーを紹介する「GE Healthcare Japan最新技術発表会」が実施された。