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日立メディコ
デジタル超音波診断装置「HI VISION Avius」と
64列マルチスライスCT「SCENARIA」が
2010年度グッドデザイン賞を受賞

(2010/9/30)

●問い合わせ先
「HI VISION Avius」
(株)日立メディコ マーケティング統括本部US 戦略本部
担当:岡田
TEL 03-3526-8309
「SCENARIA」
(株)日立メディコ マーケティング統括本部 CT 戦略本部
担当:伊藤
TEL 03-3526-8305
http://www.hitachi-medical.co.jp/



  (株)日立メディコは,デジタル超音波診断装置「HI VISION Avius」 (ハイビジョンアビアス)と64列マルチスライスCT装置「SCENARIA」(シナリア)の2製品について,財団法人日本産業デザイン振興会が主催する2010年度グッドデザイン賞を受賞した。

  両製品はともに,(株)日立製作所デザイン本部のデザイナーと(株)日立メディコの開発者が開発の初期段階から実際に操作する医師や技師からヒアリングし,臨床現場を徹底的に観察し,コンセプト立案,製品開発を行い,被検者はもちろん医師や技師の方にもやさしい装置を実現した。

デジタル超音波診断装置「HI VISION Avius」と64列マルチスライスCT「SCENARIA」

1.デジタル超音波診断装置「HI VISION Avius」

(1) 装置の概要
「HI VISION Avius」は,2009年度グッドデザイン金賞を受賞した超音波診断装置「HI VISION Preirus」のシリーズ製品として開発。大胆に曲線を取り入れた斬新な外観で,温かみのあるスマイルイエローを採用している。また,高画質化機能をコンパクトに集約し,高精度な超音波ビーム形成,高度な画像処理を実現。さらに,組織の硬さを画像化するReal-time Tissue Elastography (「エラスト機能」)も搭載できる。

(2) グッドデザイン賞審査委員による評価コメント(グッドデザイン賞Webサイトから引用)
先行した製品Preirusの評価から,様々な部分,特に操作部可動域を見直し,設定構成や細部に反映させ,進化したデザインになっている。圧迫感のない優しいボディは,幅広い年齢層に対しても安心感を与え,安定した検査状況を実現できたことはユニバーサルデザインの観点からも大変意義がある。被検者と操作者の両者に優しさを与えることを追求したこのプロダクトはコストパフォーマンスにも優れた高性能な医療機器になっている。

2.64列マルチスライスCT 装置「SCENARIA」

(1) 装置の概要
「SCENARIA」は,広い開口径(750mm),短い奥行き(880mm)という非常に開放的(Open) なガントリサイズに加えて,開口部のカバー形状やカラーリングに工夫を施し,被検者に与える圧迫感が少ないデザインに仕上げた。また,ガントリ正面に配した液晶タッチパネルには検査ガイダンスや息止めタイミングを分かりやすく表示し,初めて検査を受ける被検者も安心して検査を受けることができる。被検者はもちろん,医師や技師の方にもやさしいデザインを採用し,ストレスの少ないワークフローを実現した。

(2) グッドデザイン賞審査委員による評価コメント(グッドデザイン賞Web サイトから引用)
最先端の検査装置では,高い検査能力と操作性とともに患者の不安低減が大きなデザインテーマとなっている。この製品は,年齢,体格,性別,国籍など多岐にわたるユーザーに対し,だれもが不安なく検査を受けられるということをテーマとしている。750mmの大口径や広がったテーブル幅は楽な姿勢での検査を可能にし,左右スライドできるテーブルは撮影部位ごとの患者の移動回数を減らすことができる。また,外観では2トーンのカラーリングやシルバーリングの見切りで全体のボリュームを小さく見せ,圧迫感を軽減する処理を施した。多国言語対応,手話,文字の読めない幼児に向けた柔らかいアニメーションなど,様々な被検者に向けたガイダンスも優れている。