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フィリップス
循環器科統合型PACS「Xcelera」と
シームレスな構成が可能なマルチベンダー対応の
心エコー定量評価ソフトウエア「TomTec Image Arena」を発売

(2012/2/1)

●問い合わせ先
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン
ヘルスケア事業部 お客様窓口
TEL 0120-556-494
http://www.healthcare.philips.com/jp/

 

  (株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは,2月1日より,フィリップス社製 循環器科統合型PACS「Xcelera(エクセレラ)」のシステムとシームレスな構成が可能な,心臓超音波検査(以下 心エコー)の定量評価ソフトウエア「TomTec Image Arena(トムテック・イメージ・アリーナ)」 の販売を開始することを発表した。

  TomTec Imaging Systems GmbH(以下 TomTec 社)が開発した「TomTec Image Arena」は,各社の超音波装置の心エコー画像データから2D,3D,および4Dの定量評価を可能にし,特に,フィリップス社製の循環器用超音波装置「iE33 xMATRIX(アイ・イー 33 エックスマトリックス)」のマトリックスTEE トランスジューサから得られた優れた3D画像データからは,唯一 僧帽弁の4D定量評価が可能となっている。

  この「TomTec Image Arena」を採用することにより,従来のような各社専用の定量評価ソフトウエアを搭載した超音波装置専用画像保存システムが不要となり,真のマルチベンダー循環器科超音波画像PACSが構築できる。他システムの定量評価結果もDICOM SRでの受信が可能。その結果,検査時間の短縮とマルチベンダーの検査画像の定量評価が可能になり,診断能の向上と効率化が期待できるだけでなく,システムコストの削減を図ることができる。

  さらに,「Xcelera」は循環器科統合型PACSのため,オプションの選択とコンビネーションによっては,超音波画像の管理に限らず,カテーテル検査,CT,MRI,核医学検査などから得られる画像との比較参照も可能となる。また院内画像配信など循環器科内におけるマルチベンダー,マルチモダリティに対応した総合画像診断のシステム構築が期待できる。

  「TomTec Image Arena」の国内初年度の販売目標は,既設「Xcelera」からのバージョンアップを中心に10施設,約1億円の売上を見込んでいる。

  (株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン 代表取締役社長 ダニー・リスバーグ氏は,「循環器科統合型PACS『Xcelera』に『TomTec Image Arena』を加えることにより,診断能力の向上と作業の効率化,コスト削減,そして真のマルチベンダー循環器科超音波画像PACS の構築が可能となります。フィリップスは今後も,お客様の満足度向上を目指し,さらなる製品開発,サービス向上に努めていきます」と述べている。

●「TomTec Image Arena」の主な特長

  • 「Xcelera」に送信された画像データを自動的に「TomTec Image Arena」に保存
  • 「Xcelera」のモニター上でワンクリックするだけで「TomTec Image Arena」が起動
  • フィリップス社製 循環器用超音波装置「iE33 xMATRIX」とマトリックスTEE トランスジューサによる3D画像から僧帽弁4D機能評価
  • 各社循環器用超音波装置の画像データの4D定量評価
  • 各社循環器用超音波装置によるLV(左心室),RV(右心室)などの4D,および2Dストレス機能評価
  • 各社循環器用超音波装置の2D,3D画像データの一元管理
  • 今後,各社より開発されるであろう画像データの4D僧帽弁機能評価に対応

●「TomTec Image Arena」のメリット

  • 超音波装置のベンダー,機種にとらわれず,循環器超音波検査の計画が可能
  • 待ち時間の短縮,および検査予約管理の簡便化
  • QLABや他社定量解析結果との組み合わせで最適な定量解析が可能
  • 定量評価アプリケーションと臨床運用の統合
  • ルーチン検査とアドバンス解析の統合運用が可能
  • より迅速かつ正確な超音波画像診断および定量評価が可能
  • 解析画像と数値のレポートへの取り込みが可能
  • 分かりやすいレポートを迅速に作成
  • Xceleraの同一画面上で他のモダリティ画像との比較・参照が可能
  • 循環器科統合PACSの構築
  • システム構築のコスト削減

Xcelera_TomTec Image Arena構成図.

4D 左心室 定量評価 4D 左心室 定量評価
・3D データを元に,心臓の収縮/拡張機能を計測
・基本の内膜ラインを与えると,トラッキング技術で自動計測
・壁そのものが,伸縮しているストレインを自動計算
4D 右心室 定量評価 4D 右心室 定量評価
・LV(左心室)と同様にRV(右心室)を計測
・小児領域,肺高血圧でも有用
4D 僧帽弁 定量評価 4D 僧帽弁 定量評価
・心臓外科手術に必要な,弁輪のサイズ,弁の落ち込みをモデル化
4D 心臓 定量評価 4D 心臓 定量評価
・3D 画像を容易にカットし必要なものだけを表示
・計測も可能
2D 心臓機能 定量評価 2D 心臓機能 定量評価
・全体のLV(左心室)機能に対し,個々の壁の伸縮,最大時間を計測
・頸部検査のIMT(内中膜計測)にも使用可能