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MRI核医学(PET, SPECT)  MRI,核医学(PET, SPECT)

フィリップス
PETとMRIの融合で画像診断の新世界を切り拓く
初のPET/MR装置
「Ingenuity TF PET/MR」を発売

(2012/4/13)

●問い合わせ先
(株)フィリップスエレクトロニクスジャパン
ヘルスケア事業部 お客様窓口
TEL 0120-556-494
http://www.healthcare.philips.com/jp/

新型 PET/MR装置「Ingenuity TF PET/MR」

  (株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは,4月13日より,PET(陽電子放射断層撮影)装置とMRI(磁気共鳴画像診断)装置を融合させた PET/MR装置「Ingenuity TF PET/MR」(インジェニュイティー・ティーエフ・ペット /エムアール)の販売を開始することを発表した。本装置はグローバルで開発した,フィリップス初の PET/MR装置となる。

  この「Ingenuity TF PET/MR」は, PET装置とMRI装置双方の最高水準の性能と画質を損なうことなく融合させた,新しいハイブリッドシステム。PET部分は Astonish TF Time-of-Flight technologyを搭載し,高速スキャン,ポジトロン核種投与量低減 /低被ばく,高画質を実現し,MRI部分は,フィリップス独自の MultiTransmit技術で3.0T高磁場の不均一さを向上させた高性能MRI装置「Achieva 3.0T TX」(アチーバ・ 3テスラ・ティーエックス)をベースとしている。これらフィリップス独自の最高水準の技術を搭載した PET,MRI両装置を融合させた「Ingenuity TF PET/MR」は,いかなる患者さんでも安定した高画質の全身画像を提供することができる。

  また,これまでにPET/CT装置,MRI装置の開発で培ってきた最高水準の性能を,損なうことなく「Ingenuity TF PET/MR」に融合させるため,フィリップスは高磁場下PET装置の新たなシールド技術を開発し,一体型システムとしての操作性,検査のワークフロー,ユーザーインターフェイスを完成させた。

  「Ingenuity TF PET/MR」は,すでに欧米で全身を対象に Neurology(脳神経),Cardiology(心臓),Oncology(腫瘍)分野での臨床を開始している。また,従来のPET/CTに比べ低被ばくを実現しながら,MRIによる形態画像と機能画像が可能な新しい分子イメージングシステムとして,より高い診断能を引き出す研究も行われている。

  (株)フィリップスエレクトロニクスジャパン代表取締役社長ダニー・リスバーグ氏は,「フィリップスとして初となるPET/MR装置を製品ラインナップに加えることができたことを大変嬉しく思っています。今回発売した『Ingenuity TF PET/MR』は,妥協のない機能画像と機能画像が融合された,画像診断の新世界を切り拓く新しいハイブリッドシステムです。フィリップスは今後も,革新的なシステムを提案していきたいと思います」と述べている。

●「Ingenuity TF PET/MR」の特長・メリット

  • 535 ピコ秒の時間分解能の Astonish TF Time-of-Flight (ToF) technologyが,non-ToF Technologyに比べ 30%のコントラスト向上を実現し,ポジトロン核種投与量低減 /低被ばく,高速スキャン,高画質を実現。
  • 実績のあるフィリップス独自の MultiTransmit技術を搭載した「Achieva 3.0T TX」をベースとするMRIにより,いかなる患者でもあらゆる部位で最大50cmのFOVに対し安定した高画質を提供。また,豊富な受信コイルが使用可能で,16チャンネルを標準,32チャンネルをオプション対応としている。
  • MRI形態画像を使用することでPET/CT装置のようなCTによる被ばくがなく,190cmのスキャンレンジを優れた操作性とワークフローで短時間に検査可能。