新製品・企業情報

 
電子カルテ  医療情報システム(電子カルテ)

東芝医療情報システムズ
医科・歯科の連携を可能とする,
病院歯科向け電子カルテシステム「HAPPY ACTIS-ERD」販売

(2012/7/12)

●問い合わせ先
東芝医療情報システムズ(株)
事業推進部
TEL 03-5783-2435
http://www.tsmed.co.jp/

  東芝医療情報システムズ(株)は,病院歯科向け電子カルテシステム「HAPPY ACTIS-ERD」(ハッピー アクティス イーアールディー)の販売を開始した。「HAPPY ACTIS-ERD」は, 電子保存の三原則を担保しながら歯科領域で必要とされる機能を持った真の歯科向け電子カルテシステム。さらに医科と歯科の診療科間の連携を可能にする。
  本製品は,歯科の電子カルテに要求される機能を網羅しているだけでなく,企画・設計段階から医科との連携を考慮して開発しており,柔軟な医科システムとの連携性,優れた操作性,多彩な運用性を有し,歯科大学病院や歯科を有する大学病院,総合病院における診療を強力に支援する。

●商品化の背景

  日本は,2015年には65歳以上の人口が全人口の1/4を占めると予想され,今後,世界に類のない高齢社会になることが確実視されている。また,2025年には要介護高齢者が約530万人に達すると推計され,急増する要介護高齢者のQOL確保や向上が求められている。このような環境下で近年,口腔環境が高齢者の全身の健康と密接に関連していることが指摘されるとともに,口腔内細菌と内科疾患との関連性,咀嚼の機能と老化・認知症との関連性などが明らかになり,医科と歯科との連携した診療が非常に重要であるという認識が広まりつつある。
  一方,脳卒中や癌,糖尿病においても,これら疾患にともなう口腔内の細菌感染や複合疾病罹患による疾病の重篤化が指摘されており,これらを予防する観点から,医科と歯科との連携した診療への取組が進められている。
  また,糖尿病の場合,免疫反応が低下しているため口腔内の炎症が起きやすくなるとともに,一旦炎症が発生すると血流が悪いため,傷の治りが悪くなることがある。このような患者さんの場合,医科情報を元に患者さんの症状に合わせた治療を行うことが重要。このような状況から,近年,医科と歯科との連携した診療の重要性が求められるようになって来た。

●主な特長

1. 医科電子カルテシステムとの連携
  医科との連携を前提に設計された「HAPPY ACTIS-ERD」は,医科,歯科の診療情報の一元管理を実現する。医科電子カルテシステムで登録された情報(オーダ・カルテ情報)は,全ての情報がリアルタイムに漏れなく歯科電子カルテシステム側に時系列に表示される。また,歯科医師による医科疾患の患者様への口腔ケアにおいて,医科システムへの切り替えや再ログイン等は不要となり,診療の流れが途切れることなく一画面で患者情報の確認が可能。医科との情報共有によるチーム医療の推進と,歯科の効率的な診療,診療過誤の防止を強力に支援する。

2. 電子カルテの三原則を担保
  電子カルテとして備えるべき,虚偽入力や改竄を防ぎ,指示の変更の変遷をトレースできる「真正性」,データを容易に見られる「見読性」,法令で定まった期間は保存と復元ができる「保存性」を装備。電子カルテのデータは,医事会計データとは別データベースで,この3つの保存基準に準拠し格納されているので,会計と診療の記録を連携しつつも分離し,会計上の問題で医事会計データを修正した際にも,カルテデータは改変されない。

3. 高機能の追求
  これまでに培ってきたノウハウを活かし,歯科向けの豊富な機能を搭載。病名や口腔情報,診療履歴からの処置項目の絞り込みなどの医師向けの機能だけでなく,プラーク検査やポケット検査といった歯科衛生士向けの機能など,歯科診療に必要な機能を網羅し,提供する。
  また,最終的な会計情報をカルテ側にフィードバックすることにより,カルテと会計情報の整合性や保険診療録としての条件を満たす機能を提供。

4. レスポンスの追求
  高機能,高レスポンスを追求したシステム。「HAPPY ACTIS-ERD」は医療システム専用の高速データベースエンジンを搭載し,経年劣化を抑え,レスポンスを確保し,医師や看護師,歯科技工士といった使用者の方々の負荷を軽減する。

5. HAPPYサポートセンターによる24時間・365日のサポート体制
  システムの故障時や操作上の問い合わせには専門の「HAPPYサポートセンター」が24時間・365日のサポート体制で対応。

6. 環境負荷軽減へ貢献
  カルテの電子化により従来必要だった紙カルテの検索,搬送,保管業務を効率化することで,病院の環境負荷軽減に貢献する。