INNERVISION


GEの医療関連事業部門および
GE横河メディカルシステムの
ビジネス戦略を発表する
三谷宏幸 氏
(GE横河メディカルシステム株式会社 代表取締役社長兼CEO)


新製品と営業販売戦略について
発表した吉井雅崇 氏
(GE横河メディカルシステム株式会社 常務取締役営業本部長)


今後のサービス戦略を発表した
矢原史朗 氏
(GE横河メディカルシステム株式会社 常務取締役サービス統括本部長)


GE横河メディカルシステム,
2004年度ビジネス・製品・
サービス戦略を発表

 

 GE横河メディカルシステム(株)は,トップ・オブ・ザ・スクエア(東京都大手町)においてプレスセミナーを開催(2月2日)し,GEの医療関連事業部門およびGE横河メディカルシステムのビジネス戦略と製品・サービスの2004年度の戦略を発表した。
 三谷宏幸氏(代表取締役社長兼CEO)は,GE横河メディカルシステムの2003年の売上げは輸出関連の減収などにより多少下がったが,利益ベースでは一昨年の約5倍となる約30億円を達成したとした。GEの医療関連事業部門は昨年,幅広いソリューションを提供するため,欧州の拠点としてフィンランドのインストルメンタリウム社を買収した。さらに,ゲノム解析や診断薬・生体薬剤関連の開発・製造の大手である英国アマ シャム社の買収を発表し,従来の画像診断機器に限らず,生命科学分野のプラットホームの構築を図るなど,積極的な事業領域の拡大を行っている。三谷氏は,これによりGE横河メ ディカルシステムも,GEのヘルスケア部門として活動することで,従来の医療機器にとどまらない,トータルなソリュー ションの提供が可能となり,病院のさまざまなニーズに応えたきめ細かなサービス・サポートを提供していくと述べた。
 新製品と営業販売戦略について発表した吉井雅崇氏(常務取締役営業本部長)は,新しいイマジネーションを怒涛のごとく出していく“IMAGINATION AT WORK”と,GEだけが供給できるサービスや製品を数多く開発し供給しいく“ONLY GE”の2つのキャッチフレーズを紹介した。そして,従来GEは,すべてのモダリティを全世界に供給するというグローバル戦略を取ってきたが,今後は“ONLY GE”として差別化された製品群を提供していくとして,新製品の0.05秒でスキャンできる超高速CT「e-Speed」,循環器用移動型外科用X線装置「OEC 9800 MD」,デジタルマンモグラフィ用コンピュータ検出支援システム「セノグラフ2000D用CAD」(新製品については本誌“市場発”で詳細を紹介)などを紹介した。さらに,医療機器装置の高度化・高額化により,すべての病院がCTやMRなどをそろえることが難しい状況にあるなかで,画像診断セン ターの構想が話題にのぼり,特にPETを中心とした計画が多いとした。そして,“ONLY GE”として,PET装置を中心とした最新の装置を提供することはもちろんのこと,サービスやコンサルタントとも含めたトータルな提供も行っていくとした。
 最後に,今後のサービス戦略を発表した矢原史朗氏(常務取締役サービス統括本部長)は,テクノロジーとして遠隔保守システムであるInSiteがブロードバンド化され,アプリケーショントレーニングがリアルタイムかつフレキシブルに組めるようになったことや,InSite等を通じて得られる諸データをもとに,稼動状況や分析データといった生産性向上に役立つデータを提供するiCenterなどを紹介した。病院の経営支援をする総合 サービスであるヘルスケア・ソリューションでは,ムーディーズ・ジャパンの医療機関の格付けについての講演や,国内のシックスシグマ業務改善の事例紹介などのプログラムが組まれている「エグゼクティブ・セミナー」,GE社のリーダーシップ開発研修所であるクロトンビルでの研修,ファイナンス・ソリューションや資産の効率化など,GEの各種事業で培った手法を用いたコンサルティングと,GEの総合力をまとめることで病院の生産性の向上へとつなげていきたいとした。

問い合わせ先
GE横河メディカルシステム(株)
広報グループ・松井
TEL:042-585-9249
http://www.gemedical.co.jp