INNERVISION



ITEM2004を目前に控えた新製品の発表には,多数の質疑応答が交わされた。


猪俣 博 氏
(執行役社長)


久芳 明 氏
(XR戦略統括部)


五十嵐芳実 氏
(メディカルIT戦略統括部)


小田和幸 氏
(XR戦略統括部)


大島伸夫 氏
(CT戦略統括部)


元木 満 氏
(US戦略統括部)


日立メディコ,
国際医用画像総合展に向けて
製品説明会を開催

 

 (株)日立メディコは,「2004国際医用画像総合展(ITEM in JRC 2004)」を目前に控えた3月31日(水),報道関係者向けに製品説明会を開催した。
 はじめに猪俣 博・執行役社長が,「今回のITEMのブースは,人と技術の交流の場としたい」と述べた上で,日立メディコが目指すものとして,スライス数などの高度技術を先行させるだけではなく,診断にどのように役立つかというところに価値を見出していると挨拶した。
 発表ではまず,久芳 明氏(マーケティング・製品戦略本部XR戦略統括部)がAngio-CTシステムについて,高い診断能や検査時間の短縮,被曝・造影剤の低減,被検者の負担軽減を実現している点が大きな特長であるとした。次に,五十嵐芳実氏(マーケティング・製品戦略本部メディカルIT戦略統括部)が医療情報システムについて,日立メディコが提案する「デジタルホスピタル」を説明。今後,さらに拡大すると見られる病院情報システム市場でのビジネスをひろげていきたいという方針を語った。続いてX線装置について,小田和幸氏(マーケティング・製品戦略本部XR戦略統括部)が新製品を紹介。FPDなどのX線装置のデジタル化の流れを説明した後,新たに発表された直接変換型FPD搭載のデジタルマンモシステム「LORAD M-W(Selenia)」や,大視野FPD搭載のデジタル一般撮影システム「Genesys」とアームレス透視撮影システム「CONCORD」の解説を行った。続くX線CT装置の説明では,大島伸夫氏(マーケティング・製品戦略本部CT戦略統括部)が「市場への提案」としてまず,「ROBUSTO」の納入状況に言及。これまでに海外を含め計53台の納入実績を持つほか,最近では東京大学と東北大学への納入を終え,画像再構成スピードが速いこと,検査スループットの向上など,高い評価を受けているという。発表では特に,救急救命医療に対する強みが強調された。最後に元木 満氏(マーケティング・製品戦略本部US戦略統括部)が,超音波診断の新技術について実演を交えながら説明。超音波診断装置「EUB-8500」に搭載する機能である,超音波画像と同じ断面のCTのMPR像をリアルタイムに表示する「Real-time Virtual Snography」と,世界初の組織の硬さをリアルタイムに画像化する「組織弾性イメージング(Real-time Tissue Elastography)」の解説を行った。
 30周年を迎え,日立メディコでは新たなテーマとして「Evolution for you at Integrated Solution」を掲げた。ITEMではこのテーマに基づいた最先端のソリューションを展示するということもあり,ITEM直前の本説明会は,日立メディコの製品および今後の動向を理解する上で非常に有意義なものとなった。

問い合わせ先
(株)日立メディコ 総務部広報担当:西田,杉原
TEL 03-3291-6391
http://www.hitachi-medical.co.jp