INNERVISION

 

 

 

 

 

 

 


会場風景

 


桂田昌生 氏
(代表取締役社長)

 


小松研一 氏
(取締役上席常務・
統括技師長)

 


会場では,32列のマルチスライスCT「Aquilion32」をパネルで紹介。超音波診断装置「Aplio」や新製品「Nemio」の実機を展示し,デモを行った。

 


東芝メディカルシステムズ,
「2004年度 経営戦略・
技術開発戦略発表会」開催

 

 2003年10月,事業の企画・開発・生産・販売・保守・サービスの一貫した体制を図り,スピーディな開発と市場投入,きめ細かなサービスを提供する目的で設立された東芝メディカルシステムズ株式会社(東芝医用システム社と東芝メディカル株式会社を統合)は,新会社発足後の会社概況の報告と2004年度の経営戦略・技術戦略の発表会を7月2日,アーバンネット大手町ビル(東京・千代田区)において開催した。
 経営戦略を発表した桂田昌生・代表取締役社長は冒頭,“トータル メディカル ソリューション カンパニー”を目指し,スピード経営でお客様の要求にすばやく迅速に応える体制は整ったとし,「命の尊さを基本に,医療・健康・福祉の広い分野で,人々の健やかな生活の実現のために,豊かな価値を創造する」という経営理念を紹介した。さらに,この理念を端的に表す言葉として“Made for Life”を紹介し,@ 健康と尊い命を守る医療に貢献する,A 高品質で信頼性のある商品と適切なサービスを提供する,B お客様と共に歩み,成長する企業を目指す,の3つのメッセージが込められているとした。そして,事業経営ビジョンとして,@ 研究・開発・生産・販売・サービスを一貫し,画像診断機器システムを中心に,あらゆるニーズに応えるグローバル・メディカル・ソリューション企業を目指す,A トータルサプライヤーとして,国内No.1シェアを堅持し,主力BUで世界No.1シェアを目指す,B お客様に密着した市場直結型経営の企業体質を確立し,顧客志向に徹する,を挙げた。このビジョン実現のために,グローバル市場における事業の集中と選択,研究開発活動の効率化などを行っているとした。
 また桂田社長は,国内・海外の市場動向や同社のシェア,主力製品の紹介,国際的な評価について紹介するとともに,国内No.1シェアを有する同社の販売・サービス体制(国内80拠点,販売500人,サービス1000人)を紹介し,ファイナンス,レンタル事業,病院経営支援,資産管理などのソリューションをも提供しているとした。さらに,東芝住電医療情報システムズ株式会社を設立(本年4月)し,病院情報システムの強化を図っているとした。さらに,研究開発では,国内はもとより欧米の有力な医療機関を拠点病院として活用し共同研究を行っていることや,ソフト開発では20年の実績を有する米国シカゴをはじめ,インドや中国にも開発拠点を設けたとした。また,生産拠点では,中国の東芝大連社医用機器工場を設けることで中国向けの生産拡大を図るとともに,那須工場と共にグローバルな一体運営体制を確立したとした。売上げは,2003年度2800億円を達成しているが,今後,米国市場を中心にシェア拡大を図り,2006年度には3100億円を目指すとのこと。
 技術戦略を発表した小松研一・取締役上席常務・統括技師長は,医用センサー技術と臨床応用技術が同社のコア技術・基盤技術であるとして,同社の主力製品であるCTの開発の過程を紹介することで開発体制や開発動向を紹介した。そして,効率の良い開発の方法として,マーケットの要求に応じてタイム リーに製品を提供するパラレル開発を紹介した。また,形態・機能・代謝の情報をフュージョンさせることで架空の患者(Virtual Patient)を創造し,複合診断の支援や治療計画の支援などを行うサイバーホスピタルを将来開発の目指すべき方向性として揚げた。

 

●問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ 株式会社(広報室)
TEL 03-3818-2040 FAX 03-3814-6170