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取材報告

2010
「日独放射線医学交流計画 第15回ワークショップ」開催
―初日にはSpecial Lectureとして日野原重明氏が講演

会場風景
会場風景

会場入口の様子
会場入口の様子

大会長:齋田幸久 氏(聖路加国際病院放射線科部長)
大会長:齋田幸久 氏
(聖路加国際病院放射線科部長)

日野原重明氏(聖路加国際病院理事長)へ家紋をデザインした西陣織りが贈られた。左から,杉村和朗氏(神戸大学医学部附属病院長),事務局の渡邉嘉之氏(聖路加国際病院放射線科),日野原氏,齋田大会長。
日野原重明氏(聖路加国際病院理事長)へ家紋をデザインした西陣織りが贈られた。左から,杉村和朗氏(神戸大学医学部附属病院長),事務局の渡邉嘉之氏(聖路加国際病院放射線科),日野原氏,齋田大会長。

  日独放射線医学交流計画(German-Japanese Radiological Affiliation)第15回ワークショップが,5月21日(金)〜23日(日)の3日間,齋田幸久大会長(聖路加国際病院放射線科部長)の下,聖路加看護大学講堂(東京,中央区)において開催された。

  日独放射線医学交流計画は,放射線学,大学における放射線科医の立場,病院組織などについての意見交換や交流を目的に1979年に設立された。以来,ワークショップを2年に一度,日本とドイツで交互に開催しており,今回が15回目の開催となる。また,交流計画ではこのほか,若手放射線科医の交換留学(3か月)を行っている。齋田大会長は,今回のワークショップについて,「ドイツと日本の教育の違いや共通点をディスカッションして,新しいスタンダードを考えようというのが1つのテーマです。もう1つは,放射線診断,核医学,治療などの専門分野別に分かれる方向にあるが,それを上手く融合させたいという思いがあり,放射線診断,核医学,治療の講演を1つのセッションに統合し,合わせて聞けるようにしています」と説明した。

  初日の21日(金)は,「Memorial and History」,「Scientific Session 1:Cardiovascular imaging and therapy」,「Medical Education Symposium」の3つのセッションが設けられたほか,「生きかた上手」など多数の著書で知られ,98歳の現在も医師として現役で活躍している聖路加国際病院理事長の日野原重明氏によるSpecial Lecture「Past, present and future of Japanese medicine」が行われた。日野原氏は講演終了後の小誌インタビューに対し,「このような会を通じてドイツと日本の交流が続いていることは素晴らしい。私はドイツ医学の教育を受けたこともあり,本ワークショップは非常に刺激的であるし,私自身も新しいことを知りたいと思っている。今後も,ドイツと日本で親密に最新の情報を交換していってほしい」と,同交流計画への期待を述べた。


5月21日(金)プログラム

【Memorial and History】

Moderator:杉村和朗氏(神戸大学医学部附属病院長:左),Rolf Sauer氏

杉村氏は交流計画の活動について,「日本とドイツの良い部分を上手くミックスして,学び合うことが非常に重要だと思う。交換留学を行っていることもあり,本ワークショップには若手医師も多く参加しているので,世代交代をしながら,継続していけている」と小誌に対してコメントした。
Moderator:杉村和朗氏(神戸大学医学部附属病院長:左),Rolf Sauer氏

「Memoriam of Prof.Bautz」
Rolf Sauer氏
Rolf Sauer氏
  「Memoriam of Prof.Nobechi」
平松慶博氏
平松慶博氏
「The first meeting of JGRA」
Günther Luska氏
Gunther Luska氏
  「History of the GJRA」
小塚ヘ弘氏
小塚ヘ弘氏

【Scientific Session 1:Cardiovascular imaging and therapy】

Moderator:望月輝一氏(愛媛大学医学部附属病院放射線科教授:右),Carl-Martin Kirsh氏
Moderator:望月輝一氏(愛媛大学医学部附属病院放射線科教授:右),Carl-Martin Kirsh氏

「Cardiac CT vs.Cardiac MR in first pass perfusion test and delayed enhancement in coronary artery disease」
城戸輝仁氏 (愛媛大学医学部附属病院放射線科)
城戸輝仁氏(愛媛大学医学部附属病院放射線科)
「Algorithms of myocardial studies with SPECT,CT and MRI」
C.Wagner-Manslau氏
C.Wagner-Manslau氏
「Molecular Imaging in Cardiovascular Disease」
Otmar Schober氏 (Dept. of Nuclear Medicine & European Institute of Molecular Imaging,University of Münster)
Otmar Schober氏(Dept. of Nuclear Medicine & European Institute of Molecular Imaging,University of Munster)
「APT-loaded Cardiac CT in comparison with ATP-stress Tl-201 SPECT」
望月輝一氏 (愛媛大学医学部附属病院放射線科教授)
望月輝一氏(愛媛大学医学部附属病院放射線科教授)
「Use of Myocardial Perfusion Scintigraphy in Germany」
Wolfgang Burchert氏 (Inst. for Radiology,Nuclear Medicine and Molecular Imaging,Heart and Diabetes Centre NRW,Ruhr-University Bochum)
Wolfgang Burchert氏(Inst. for Radiology,Nuclear Medicine and Molecular Imaging,Heart and Diabetes Centre NRW,Ruhr-University Bochum)

【Medical Education Symposium】

Moderator:平岡真寛氏(京都大学医学部附属病院放射線部教授:左),Rolf Sauer氏
Moderator:平岡真寛氏(京都大学医学部附属病院放射線部教授:左),Rolf Sauer氏

「Medical Education in Japan:Current System and Issues We Are Facing」
福井次矢氏 (聖路加国際病院院長)
福井次矢氏(聖路加国際病院院長)
「Innovative Teaching in a German Medical School」
Anna Schober氏 (Institute of Anatomy)
Anna Schober氏(Institute of Anatomy)
「The Training,Licensing and Certification of Radiologists in Japan」
本田 浩氏 (九州大学大学院医学研究院臨床放射線科学教室教授)
本田 浩氏(九州大学大学院医学研究院臨床放射線科学教室教授)
「Continuing Education and Training in Germany-Nuclear Medicine」
Wolfgang Burchert,and Otmar Schober
 

【Special Lecture】

Moderator:齋田幸久 氏(聖路加国際病院放射線科部長)

「Past, present and future of Japanese medicine」
日野原重明氏(聖路加国際病院理事長)
日野原重明氏(聖路加国際病院理事長)

●問い合わせ先
シーメンス旭メディテック株式会社
マーケティングコミュニケーショングループ
TEL 0120-041-387
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