ホーム の中の取材報告の中の 2010の中のフィリップスが日本人の健康と精神的充足度についての意識調査を公表

取材報告

2010
フィリップスが日本人の健康と精神的充足度についての意識調査を公表

ダニー・リスバーグ 氏(代表取締役社長)
ダニー・リスバーグ 氏
(代表取締役社長)

ケイティ・ハートリー氏のビデオメッセージ
ケイティ・ハートリー氏のビデオメッセージ

  フィリップスエレクトロニクスジャパン(株)は,今年8月にインターネットによる「Philips Index(フィリップス インデックス):日本人の健康および精神的充足度に関する意識調査2010」を行い,報告書を取りまとめた。9月8日(水)には,本社(東京都港区)において記者発表会を行い,その調査結果を報道関係者向けに公表した。

  この調査は,フィリップスのグローバルでの取り組みである「Health and well-being」の一環として,世界25か国において行われている。わが国では18〜79歳までの男女1000人に対して実施された。調査項目は仕事や収入,体重など,17項目が設けられ,その回答の値をもとにフィリップス インデックスと呼ばれる指標で表される。今回の調査では,日本人のフィリップス インデックスは27となり,すでに調査を終えている9か国中最低の結果となった。なお,最高はオーストラリアの66であり,9か国の平均値は54で,このことからも日本の値がいかに低いかがわかる。個別の項目では,「あなたは総合的にみて自分の健康および精神的充足度をどう思いますか?」との問いに対し,とても良いが3.6%,良いが34.3%で,合計で38%となったが,これも9か国平均の61%を大きく下回った。この調査結果から,わが国は世界一の長寿国でありながら,健康に対して満足感が得られず,ストレスを抱える人が多いことが明らかになった。

  記者発表会では,調査結果の発表に先立ち,代表取締役社長のダニー・リスバーグ氏が,フィリップスの世界全体での展開に触れた上で,国内の事業についての概況を説明した。リスバーグ氏は,わが国でのヘルスケア事業は北米に次ぐ世界第2の市場規模であると述べた。その上で,今年4月から販売を開始した,従来より最大80%の被ばく低減を実現する新技術「iDose」を搭載したCTなどのトピックスを紹介した。さらに,リスバーグ氏は,少子高齢化,医療費の増大,医療治療選択肢の拡大という現状を踏まえ,今後はホームヘルスケア市場が伸びると分析。そこへの事業展開について可能性を示唆した。また,リスバーグ氏は,企業買収などの日本国内における今後の取り組みについても言及した。

  このほか,当日は,フィリップス センター フォー ヘルス アンド ウェルビーイングのディレクターであるケイティ・ハートリー氏がHealth and well-beingに向けた活動を紹介するビデオメッセージも上映された。

  なお,同社では,今回の調査結果も含めたグローバルレポートを今年11月を目途に公表するとしている。


●問い合わせ先
フィリップスエレクトロニクスジャパン株式会社
広報部
TEL 03-3740-4551