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取材報告

2011
日本医療機器産業連合会 平成23年年頭記者会見を開催


荻野和郎氏(医機連会長)
荻野和郎氏(医機連会長)

会場風景
会場風景

  日本医療機器産業連合会(医機連)の平成23年年頭記者会見が,2011年1月6日にKKRホテル東京(東京都千代田区)で開催され,荻野和郎会長が新年の挨拶,ならびに2010年11月に行われた第1回医療イノベーション会議へ医機連から提出した要望について説明を行った。

  荻野会長は,2010年はAPECなどの開催もあり,世界やアジアの中の日本を認識すると同時に,安全保障,環境,医療などの分野で,先行きへの懸念が深まる年でもあったと振り返った。平成23年度の予算編成でも財源不足が表面化し,目先のやり繰りに終始したことへの不安を述べ,長期的展望を国民へ提示する必要性が感じられたとした。一方で,医療分野では10年振りの診療報酬のプラス改定や,新成長戦略の中にライフイノベーションが設定されたことにより,医療産業の発展,活性化,国際競争力の強化が国の大きな戦略の一つとなるなど,明るい兆しもあると述べた。

  このような状況を踏まえて,医機連としても体制を整備し,積極的に行政へ提言をしていくとし,活動の重点事項として,(1) 医療機器の安定供給にかかわる考察と国内産業発展の具体策,(2) 医療機器の経済効果に関する評価のあり方,(3) 医療機器産業プレゼンス向上策を挙げた。
  また,内閣府の医療イノベーション推進室の設置を受け,業界側の体制の強化を図るため,(1) 各委員会の活動の活性化,(2) 規制などの事業環境改善といった課題に加え,新成長課題として健康管理(予防),在宅,ICT(Information and Communication Technology)などを取り上げる,(3) グローバル化にかかわる課題の検討強化,(4) 新規課題について,産業戦略委員会,国際政策委員会に推進ワーキンググループの設置を図る,(5) 全体の取りまとめを,現5カ年戦略ワーキンググループを「新成長戦略と5カ年戦略ワーキンググループ(NGS-WG)」に改変して推進するという体制で,活動を行うとした。
  さらに,医療技術産業戦略コンソーシアム(METIS)が第4期の最終年度となるため,4つの戦略会議で検討を進めてきたテーマを高めて,来年度末に向けて未承認医療機器の臨床研究実施の手引きや提言などをまとめ,第4期METISの活動に区切りを付けたいと意向を述べた。

  加えて,ライフイノベーションという国家戦略の実現のために,平成24年度に向けて薬事法改正を視野に入れた厚生労働省の動きがあることにも触れた。今後,日本の医療機器産業を活性化させ,国民に還元していくには,薬事法の抜本的な改革が必要があり,この機を逃さずに,医機連としても,国民,行政,産業界それぞれにメリットのある,しっかりとした提言を行っていきたいと抱負を語った。

  おわりに,第1回医療イノベーション会議へ提出した資料について説明し,医機連から,(1) 研究開発環境の整備(臨床研究の推進),(2) 医療機器関連規制の見直し(法改正を伴う),効率化,審査迅速化を推進,(3) 医療機器の適正な評価(イノベーションの評価),(4) 医療ITによる成長促進の,4つの点を踏まえた検討を求めたことを報告した。


●問い合わせ先
日本医療機器産業連合会
TEL 03-5225-6234
http://www.jfmda.gr.jp/


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