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取材報告

2011
フィリップスエレクトロニクスジャパン
ハイブリッド手術室で,より自由で高精度な撮影を可能にする
FlexMove(フレックスムーブ)を発売

小山克彦氏(マーケティング本部IS統括部部長)
小山克彦氏
(マーケティング本部IS統括部部長)

勝間忠義氏(Business Development Manager)
勝間忠義氏
(Business Development Manager)

山中かゆり氏(マーケティング本部IS統括部)
山中かゆり氏
(マーケティング本部IS統括部)

  (株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは,ハイブリッド手術室(Hybrid OR)でのX線血管造影装置のCアームの可動性を向上し,より自由で安全な手技を可能にする「FlexMove(フレックス・ムーブ)」を発売した。従来,テーブルの頭から足の一方向しか可動しなかったCアームを,左右方向にも移動できるようにして“面移動”を可能にし,診療科や術式,術中の必要性に合わせて自在に移動することができ,ハイブリッド手術室における画像撮影の利便性を向上するものだ。
  フィリップスは,FlexMoveと,開発中のリアルタイムX線被ばく線量表示装置「DoseAware(ドーズ・アウェア)」の記者説明会を,6月7日(火),東京都港区の本社内で開催した。

  最初に,小山克彦氏(マーケティング本部IS統括部部長)が,「X線血管造影装置におけるフィリップスのマーケティング戦略」を説明し,X線の歴史はフィリップスの歴史でもあり,フィリップスは2010年の全世界のX線血管造影装置のシェアで42%,約1000台を出荷している(自社統計)と述べ,日本でも心カテーテル治療や心臓手術を数多く手掛けている施設で導入実績が高いことを紹介した。小山氏は「ハイブリッド手術室への展開は,フィリップスがめざす臨床面での協調・融合,患者中心という“Imaging2.0”をインターベンション領域で進めたものであり,FlexMoveは自由度とスペースの向上を実現したという意味で,いわばHybrid手術室の完成形といってもいいだろう」と述べた。
  続いて,勝間忠義氏(Business Development Manager,iXR Surgery,Cluster APAC)が,新製品であるFlexMoveの特長と,臨床でのメリットを説明した。ハイブリッド手術室は,日本では大動脈瘤に対するステントグラフト治療への対応でニーズが高まっているが,欧米ではTAVI(経皮的大動脈弁埋込術)などの心臓外科手術,アジアなどでは脳神経外科手術での適応,そのほか脊椎外科や小児科など適応領域が広がりつつある。
  フィリップスは,これまでXperCTなどのアプリケーションの利用が可能な血管造影装置と,本格的な外科手術に対応できる高性能手術台を組み合わせた,ハイブリッド手術室に特化した製品を開発,販売してきたが,勝間氏は,「手術室に固定式の血管造影装置を設置しながら,いかに手術のワークフローを変えずに,使いやすい画像撮影を可能にするか」をポイントとして,FlexMoveを他社に先駆けて開発したと述べた。
  FlexMoveでは,天吊りタイプの「Allura Xper FDシリーズ」のシングルプレーンタイプに対応して,手術室の天井に長手方向(Yストローク)6m62cm,横手方向(Xストローク)3m70cmのレールを設置し,この間をCアームが自由に移動できる。Cアームは軸回転(Zローテーション)や3D撮影のための高速回転が可能で,XperCTなどのアプリケーションも利用できる。これによって,必要のない時にはCアームを部屋の端まで退避し,撮影の際には多方向からのアプローチが可能になった。
  さらに,レールの間に,術野の清潔を確保するためのルミナリーエアフロー(LAF)を設置できる構造で清潔管理が容易になるほか,無影灯や生体モニタなど手術に必要な器具のレイアウトを同時に行うことで,血管造影装置を含めて手術に最適な環境を構築できる。
  今後は,患者モニタリングシステムや超音波診断装置など,同社の他製品とのインテグレーションも進めて,運用や管理を含めた手術室全体の設計やコンサルタントの提案を行っていくとのことだ。
  最後に,現在,フィリップスが開発中の,リアルタイムX線被ばく線量表示装置「DoseAware」について,山中かゆり氏(マーケティング本部IS統括部 Interventional X-rayビジネスマネージャー)が説明を行った。DoseAwareは,血管撮影室などでリアルタイムで術者の被ばく線量管理を行うソリューションで,ガラス線量計などに加えて補助的に使われることを想定している。今年中には,製品として発売する予定だ。


●問い合わせ先
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン
ヘルスケア事業部
お客様窓口
TEL 0120-556-494
http://www.healthcare.philips.com/jp/


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