RSNA2007スペシャル

富士フイルムメディカル
 

■自動認識技術を生かした高性能3Dワークステーションの開発をめざす

 富士フイルムでは,今回“Innovating Your Digital Future”というコンセプトのもとに展示を行った。全世界1500施設,日本の国内500施設のユーザーを持つ同社のPACSであるSYNAPSEは,バージョンが3.2.1となった。新バージョンの日本での発売は来春以降となる。今回のRSNAでは,SYNAPSEと連携するシステムとして,循環器部門システムのProSolvを紹介していた。同社はこのテクノロジーを持つ企業を今年初めに買収している。このシステムは,シネ,カテ,IVUS,心電図,SPECTを一元管理し,優れた計測機能を搭載している。また,SYANPSE自身としては,マンモグラフィに対する高い要望に応えるため,操作性の改良を加えている。日本向けに開発しているものとしては,カンファレンス向けに画像データをリストアップする機能や読影を行いやすいように一覧性を持たせてリスト表示し,直感的に画像にアクセスできる機能が紹介されていた。SYANPSEはもともと米国での開発が中心であったが,日本,ヨーロッパでも開発拠点を設け,その地域に合ったシステムにインテグレートするような取り組みを行っている。そういう点で,日本のユーザーにとっては,より使いやすいシステムに進化していると言えるだろう。
 最先端の技術を紹介するFutureコーナーでは,3D画像処理機能についてもデモ展示が行われていた。これは,富士フイルムの認識技術を生かしたもので,骨抜きなどの画像処理がスピーディに行える。今後は,ワークステーションとして,あるいはネットワーク型の3D画像配信サーバとして市場に投入する予定である。
 FCRでは,CAPSULAの後継機種であるCAPSULA XL IIと処理の高速化を図ったCARBON XL-2を展示。また,ポータブルのCR搭載型のX線撮影装置として日本では今春発売したSirius Ubiquitasの米国版であるFCR GOを展示していた。

ProSolvとの連携
ProSolvとの連携

3D画像処理のデモンストレーション
3D画像処理のデモンストレーション

FCR GO
FCR GO

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