RSNA 2019 レポート

2020-4-24


RSNA 2019 レポート

 

放射線医学における世界最大規模の学会である第105回北米放射線学会(RSNA 2019)が,2019年12月1日(日)~12月6日(金)の6日間にわたり,米国イリノイ州シカゴ市のマコーミックプレイスを会場に開催された。
日立製作所(Hitachi Healthcare)は,“Innovating Healthcare, Embracing the Future”を展示テーマに,MRI,CT,超音波診断装置,ヘルスケアIT,人工知能(AI)の5つのエリアでブースを構成。ブース正面に設けられたMRIエリアでは,4台のモックアップを展示し,さまざまな医療現場のニーズに応えるMRIラインアップをアピールした。

【RSNA初展示】
超電導型1.5T MRI「ECHELON Smart Plus」
ITEM 2019で発表された日立1.5T MRIの最新装置。自動化機能や高速撮像技術の実装により,検査全体のスループットを向上させるシステムとして大きくアピールされた。展示では,世界初展示となったMRIボア内映像投影システム「Smart Theatre」を組み合わせ,検査環境の改善も提案。多くの来場者が,実際にガントリに入ってSmart Theatreの効果を体験した。

超電導型1.5T MRI「ECHELON Smart Plus」

 

多くの来場者が,実際にガントリに入ってSmart Theatreの効果を体験した。

 

【RSNA初展示】
超電導型3T MRI「TRILLIUM OVAL Cattleya」
楕円形ボアが特長の3T MRI「TRILLIUM OVAL」に,多数の高機能アプリケーションを搭載したハイエンドモデルが登場。局所的な磁化率差を推定して磁化率を定量化する“QSM”や,高速撮像技術“IP-RAPID”,フローアーチファクトを抑制し明瞭なプラークイメージングを実現する“isoMSDE”などを利用できる。従来の約2倍の感度を持つ頭部用32ch受信コイルも併せて展示した。

超電導型3T MRI「TRILLIUM OVAL Cattleya」

 

従来の約2倍の感度を持つ頭部用32ch受信コイルも併せて展示した。

 

超電導型1.5T MRI「ECHELON OVAL」
“オープン性”を重視してMRIを開発してきた日立が,快適性と高画質の両立を実現した,楕円形ボアを有する1.5T MRI。ボア径は横74cm,縦65cm,テーブル幅は63.3cmと,広い検査空間を確保する。体格の大きい被検者や閉所恐怖症の被検者にも対応しやすいほか,肩関節などオフセンター部位も静磁場中心にポジショニングしやすく,高画質画像の取得を可能にする。

超電導型1.5T MRI「ECHELON OVAL」

 

超電導型1.2TオープンMRI「OASIS」
超電導型1.5T装置にも匹敵する撮像機能を備えたオープンMRIで,北米における主力システム。オフセットピラーのガントリは,開放角度270°,開口の高さは44cmと高いオープン性を有しながら,1.5T MRIで開発された高機能アプリケーションを数多く搭載する。会場では,ガントリの中でギターを弾くパフォーマンスも行い,オープン性をアピールした。

超電導型1.2TオープンMRI「OASIS」

 

会場では,ガントリの中でギターを弾くパフォーマンスも行い,オープン性をアピールした。

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