HOPE LifeMark-WINCARE(富士通) × 社会福祉法人 南会津会 只見指定居宅介護支援事業所 
iPadで働き方改革を! 
人材不足の課題を解決しスタッフのワークライフバランスを実現
山間の町で奮闘する3名のケアマネジャーを支えるスマートデバイスソリューション

2019-8-26


HOPE LifeMark-WINCARE(富士通)

スマートフォンやタブレットPCといったスマートデバイスを介護業務に活用する動きが広がっています。福島県の社会福祉法人南会津会もその一つ。同会が運営する南会津郡の只見指定居宅介護支援事業所(只見町在宅介護支援センター)では、2018年7月に富士通の介護事業者支援システム「HOPE LifeMark-WINCARE」を導入。3名のケアマネジャー(介護支援専門員)が利用者宅などでiPadを使い、ケアプランの作成などを行っています。導入から2か月が過ぎ、今までの業務が効率化し、働き方にも変化が表れています。人材不足という介護事業者が抱える問題を解決し、スタッフが生き生きと働く現場を訪ねました。

東京23区の約1.2倍の面積を3名のケアマネジャーがカバー

新潟県との県境にある福島県南会津郡只見町は、日本でも有数の豪雪地帯。町の面積の94%を森林資源が占め、山間には国内でも有数の規模を誇る田子倉湖(ダム)が広がる風光明媚な土地です。南会津会では、2000年の介護保険制度開始に合わせ、只見町に居宅介護支援事業所を開設しました。事業所のある一帯は、健康・医療・福祉・介護の施設が集まっており、南会津会の特別養護老人ホーム只見ホーム、小規模特別養護老人ホームあさくさホーム、介護老人保健施設こぶし苑、只見町高齢者生活福祉センターのデイサービスセンターあさひヶ丘などの施設があります。
居宅介護支援事業所には、現在3名のケアマネジャーが勤務。東京23区の約1.2倍の面積を有する広大な只見町を、この3名が只見地区、朝日地区、明和地区の地区ごとにカバーしています。多くの市町村同様、只見町も高齢化が進んでおり、2018年4月1日現在の人口が4236人で、高齢化率は45.85%。これは2016年度の日本の高齢化率27.3%と比べても非常に高い数字です。そして、高齢化率の高さは、労働生産人口の減少にもつながり、介護の人材確保に影を落としています。増え続ける利用者と人材不足という問題をどのように解決するかが、南会津会にとって大きな課題でした。本部事務局事務主任の保科美和さんは、「本部事務局では、職員のワークライフバランスを実現したいと考えており、日常業務の効率化に取り組んできました。このような中で、それまで使用してきた『HOPE WINCARE-ES』が更新時期を迎えたこともあり、スマートデバイスで使用できるHOPE LifeMark-WINCAREへと切り替えることにしました」と説明します。
こうして、居宅介護支援事業所では、2018年7月からHOPE LifeMark-WINCAREが稼働を開始。3名のケアマネジャーは、日々iPad持参で利用者宅を訪問し、ケアプランやアセスメントの記録、管理などに活用しています。

iPadで使用できるHOPE LifeMark-WINCARE

南会津会では、2000年に「HOPE/WINCARE」を導入。その後、複数回の更新を経て、HOPE WINCARE-ES、HOPE LifeMark-WINCAREへと、システムを切り替えてきました。2018年度の更新では、他社システムも検討しましたが、スマートデバイスソリューションの機能をはじめ、以前から業務の効率化のメリットが得られていたことと、スタッフへのアンケートの結果、使い慣れたシステムが良いという声が多かったことから、HOPE LifeMark-WINCAREの採用が決まりました。特に、スマートデバイスソリューションへの期待は高く、南会津会本部から導入を働きかけたそうです。
HOPE LifeMark-WINCAREは、地域包括ケアシステムの構築が進む状況を踏まえ、医療・介護の多職種連携を図るために、スマートデバイスを使ったSNS(Social Networking Service)での情報共有、医療・介護ビューアーによる法人内連携、富士通の地域医療ネットワーク「HumanBridge」と組み合わせた広域での連携が可能です。また、システム更新の決め手となったスマートデバイスソリューションは、訪問系、居宅介護支援、施設・居住系、通所系といったサービス形態ごとに用意されています。例えば、南会津会が導入している居宅介護支援向けのものは、訪問先でiPadを使って月間スケジュールの調整や、別途モバイルプリンタの導入によりプリントも行えます。しかも、iPadから事務所のデータを直接参照・更新しており、iPad自体には一切データを残さないなど、安全に利用できるのも特長です。さらに、HOPE LifeMark-WINCAREは、従来システムよりも統計機能が強化されていて、「売上シミュレーション」機能など、介護経営の見える化もできます。

効率的で質の高い介護とワークライフバランスを実現

2018年7月から稼働し始めたHOPE LifeMark-WIN CAREですが、3名のケアマネジャーの仕事には、早速変化が表れています。
これまでは、利用者宅を訪問してケアプランやアセスメントに関する情報をノートに記録して、居宅介護支援事業所に戻ってから、パソコンに向かってシステムに入力していました。それが、iPadから直接入力できるようになったことで、転記作業がほとんどなくなりました。管理者兼介護支援専門員の馬場幸弥さんは、「利用者宅の訪問件数が多い日は、居宅介護支援事業所での入力作業が長くなり、勤務時間内に終わらないことが多々ありました。それが新しいシステムになって、利用者宅で入力が行えるようになり、二度手間が解消でき、ケアプランの作成も大幅に効率化しています」と、メリットを実感しています。
また、利用者宅でiPadを使用することは、介護の質にも良い影響を与えています。例えば、カメラをメモ代わりにすることで、介護保険証の写しに費やしていた時間を利用者との対話に回せるようになったそうです。渡部みさえさんは、「利用者宅にいる時間が増えることで本人や家族との会話も充実し、これまで引き出せなかった意見や要望をつかめるようになりました」と、うれしそうに話します。
もちろん、導入の目的であったワークライフバランスの実現もできています。「仕事がはかどれば、その分残業も減ります。今、子育ての真っ最中なので、これからはもっと早く家に帰ってあげられるように、しっかり使いこなしたいですね」と話すのは、目黒みささん。HOPE LifeMark-WINCAREのスマートデバイスソリューションは、利用者やスタッフだけでなく、その家族にとっても、大切な時間を増やすことができるのです。

統計機能を活用し経営改善も

在宅介護支援事業所では今後、モバイルプリンタも使用して、さらにサービスの質の向上に取り組んでいきます。利用者宅でプリントすることで、サービス計画表などを届ける作業も効率化され、移動のための燃料費や交通費も削減することが期待されます。さらに、南会津会としては、強化された統計機能を活用し、経営改善にも力を入れていきます。
iPadでワークライフバランスを実現する─山々に囲まれたみちのくの町に、ICTを活用した新しい介護の姿がありました。

(2018年9月3日取材)

取材にご協力いただいた皆さん。左から、只見町在宅介護支援センター事務主任の目黒 健さん、本部事務局事務主任の保科美和さん、居宅介護支援事業所介護支援専門員の渡部みさえさん、目黒みささん、管理者兼介護支援専門員の馬場幸弥さん、只見町在宅介護支援センター所長の横田登貴夫さん

取材にご協力いただいた皆さん。左から、只見町在宅介護支援センター事務主任の目黒 健さん、本部事務局事務主任の保科美和さん、居宅介護支援事業所介護支援専門員の渡部みさえさん、目黒みささん、管理者兼介護支援専門員の馬場幸弥さん、只見町在宅介護支援センター所長の横田登貴夫さん

 

社会福祉法人南会津会只見指定居宅介護支援事業所
(只見町在宅介護支援センター)
〒968-0442 福島県南会津郡只見町大字長浜字久保田31
TEL●0241-84-7007
URL●http://minamiaidukai.or.jp

HOPE LifeMark-WINCAREの問い合わせ先
富士通株式会社
ヘルスケアビジネス推進統括部 第三ヘルスケアビジネス推進部
TEL●03-6252-2502
URL●http://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/kaigo/

導入協力:株式会社エフコム
URL●‌https://www.f-com.co.jp/


(ケアビジョン Vol.1(2018年10月7日発行)より転載)
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